インフルエンサーマーケティングとは?施策の種類や始め方を解説
インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSで情報を発信しているインフルエンサーの「影響力」を活用した、ターゲティング精度の高いPR手法です。
今回は、インフルエンサーマーケティングの基本から成功事例まで、まとめて分かりやすく解説していきます。
成功している企業の共通点もご紹介していますので、ぜひ今後のインフルエンサーマーケティングにお役立てください。
目次
インフルエンサーマーケティングの基本
まずはインフルエンサーマーケティングの基本について、以下の5項目に分けて解説していきます。
- インフルエンサーマーケティングとは?
- アンバサダーマーケティングとの違い
- インフルエンサーマーケティングの市場規模
- インフルエンサーの種類
- 成果が出やすい企業とは?
では順番に見ていきましょう。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、自社のブランドや商材をインフルエンス(influence=影響力)が強い人物にPRしてもらう、宣伝手法のことです。
以下のイラストで表している通り、テレビCMや街頭広告といった従来のマーケティングでは、企業から「不特定多数の消費者」へ向けて「一方的」に情報を発信していました。
一方インフルエンサーマーケティングでは、仲介人であるインフルエンサーが「同じテーマに興味を持っているフォロワー」へ向けて「口コミ」として情報を発信し、SNS上で拡散されていくのが特徴です。
ピンポイントで特定のターゲットへ情報を届けることができるため、従来の手法よりも費用対効果が高くなるケースが多く、現在ではさまざまな業界がインフルエンサーマーケティングを導入しています。
アンバサダーマーケティングとの違い
アンバサダーマーケティングとは、自社ブランドや商品の熱狂的なファンを「大使(広告塔)」に任命し、いかに魅力的なのかをPRしてもらう宣伝手法です。
以下の通り、アンバサダーマーケティングとインフルエンサーマーケティングとでは、起用する人物に求められる「資質」が大きく異なります。
- アンバサダー:自社ブランドや商品に愛着を持っている、熱狂的なファン
- インフルエンサー:必ずしもファンである必要はない
両者の違いは以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
インフルエンサーマーケティングの市場規模
以下の通り、株式会社サイバー・バズ(CyberBuzz)が2022年に実施した調査によると、日本国内のインフルエンサーマーケティング市場は2024年には884億円に、2027年には1,302億円まで拡大すると予想されています。
さらに、注目すべきなのが海外インフルエンサーマーケティング市場の規模と成長率です。
2023年2月22日に公開された株式会社グローバルインフォメーション(Global Information)の調査によると、海外のインフルエンサーマーケティング市場は2030年までに910億2,960万米ドルに達すると予想されています。
インフルエンサーマーケティングの市場規模については、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひご一読ください。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーの影響力は、フォロワー数の多さで測ることができます。
そのため以下のイラストで表している通り、インフルエンサーの種類はフォロワー数の多さによって4種類に分類するのが一般的です。
フォロワー数が多くなるほどリーチ力が強い反面、「いいね」の獲得や売上といったエンゲージメント率は低くなります。
エンゲージメントを優先するなら、フォロワー数が3万以下のマイクロインフルエンサーがおすすめです。
なお、以下の記事にて各インフルエンサーの違いを詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。
成果が出やすい業種とは?
結論から言うと、インフルエンサーマーケティングはどのような業種であっても成果が見込めます。
あえて成果が出やすい業種を挙げるとすれば、以下の商品・サービスを扱っている企業におすすめです。
- 美容・コスメ系
- アパレル系
- ヘルス系
- 観光・トラベル系
- ガジェット系
インフルエンサーマーケティングで成果が出る仕組み
この章では、インフルエンサーマーケティングで成果が出る仕組みについて、以下の2項目に分けて解説していきます。
- 「共感」と「信頼」が購買意欲を促進
- インフルエンサーの影響力が拡大している
では、順番に見ていきましょう。
「信頼」と「共感」が購買意欲を促進
インフルエンサーマーケティングで成果が出る最大の要因は、フォロワーがインフルエンサーに対して「信頼」と「共感」を寄せているからです。
そもそもフォロワーは、自身が興味を持っているテーマを扱っているインフルエンサーを、大勢の中から選んでフォローしています。
さらに、企業が自社に有利な情報だけを発信する従来の宣伝手法とは違い、インフルエンサーの投稿は「自ら商品やサービスを試した体験談」、つまりリアルなファクト情報です。
まとめると、以下のような好条件が掛け合わされて、フォロワーの購買意欲が促進されます。
- インフルエンサー自身への信頼
- インフルエンサーの投稿に対する信頼
- 「同じ商品を使ってみたい」などの共感
インフルエンサーの影響力が拡大している
インフルエンサーの影響力が拡大しているのも、インフルエンサーマーケティングで成果をあげやすい要因です。
以下の通り、膨大なフォロワーを獲得しているインフルエンサーが続出しており、消費者へ与える影響力が拡大しているのが分かります。
▼フォロワー数1位のインフルエンサー(2024年3月時点)
- YouTuber:Junya.じゅんや(3,450万人)
- TikToker:バヤシ🥑Bayashi(5,430万人)
- インスタグラマー:渡辺直美(1,004万人)
インフルエンサーマーケティング施策の種類
インフルエンサーマーケティングの具体的な施策として、以下の4種類が挙げられます。
- ギフティング
- ライブコマース
- コラボレーション
- 現地訪問
順番に解説していきます。
ギフティング
ギフティングとは、企業がインフルエンサーに対して自社商品やサービスを提供し、使用した感想・体験談をSNSに投稿してもらうPR手法です。
インフルエンサーマーケティングの最も代表的な手法で、スキンケア・コスメ・ファッション・フード・ガジェットなど、幅広い商材のPRで成果をあげています。
ギフティングの投稿には消費者が一目で広告だと気づけるように、「タイアップ」や「#PR」などを付加しなければなりません。
ライブコマース
ライブコマースとは、SNSのライブ配信機能を活用したPR手法を指しています。
テレビショッピングのように、リアルタイムでユーザーからの質問に回答できるのが最大の強みです。
その場でユーザーの不安を解消することができるため、単純に商品やサービスを紹介するよりも、購買につながりやすくなります。
コラボレーション
コラボレーションとは、商品やサービスの企画・開発・PR戦略の立案・販売までを、企業とインフルエンサーが共同で行う施策です。
いわゆるコラボ商品は、インフルエンサーが企画段階から関わっているというだけで、話題性を生みます。
制作の進捗状況など情報を小出しにしながら、消費者の期待感を膨らませるのがコツです。
企業アカウントでのゲスト主演
タイアップ案件だからといって、必ずインフルエンサーのSNSアカウントから投稿しなくてはいけない、というルールはありません。
たとえば、ブランドを運営している企業の公式アカウント、あるいは同じジャンルを扱っている他のインフルエンサーのアカウントから共演コンテンツを配信するのも、認知拡大や話題性づくりに役立ちます。
イベント会場・店舗への現地訪問
イベント会場や店舗、依頼主である企業のオフィスなどへの現地訪問も、インフルエンサーマーケティングの有効な施策です。
イベントにゲスト出演したり、実店舗で「1日店長」として接客したりする場合は、リアルで集客効果が狙えます。
現地訪問している様子を、コンテンツとして投稿するのもおすすめです。
インフルエンサーマーケティングのメリット
インフルエンサーマーケティングのメリットとして、以下の9点が挙げられます。
- ターゲティング精度が高い
- 施策の選択肢が多い
- 広告感が薄いので、ユーザーに受け入れられやすい
- 広告ブロック機能を回避できる
- オンライン販売と相性が良い
- 情報を信用してもらいやすい
- リアルな口コミによる拡散力が高い
- 2次利用が可能で、費用対効果が高い
- 自社サイトのSEO強化につながる
詳細については、以下の記事を参照してください。
インフルエンサーマーケティングのデメリット
一方、インフルエンサーマーケティングには、以下3つのデメリットがあることも理解しておきましょう。
- インフルエンサーの選定が難しい
- ステマ対策が必須
- インフルエンサーの炎上に巻き込まれるリスク
なかでも、インフルエンサー選定の難しさは最大の障壁と言えます。
インフルエンサーマーケティングの手順
インフルエンサーマーケティングは、一般的に以下の手順で進めます。
- 目的を明確にし、施策の方向性を決める
- KPIを設定する
- 競合リサーチ
- インフルエンサーの選定
- インフルエンサーと契約
- 企画立案
- コンテンツ制作
- 投稿前にITリテラシーをチェック(炎上対策)
- コンテンツ投稿
- 効果検証
デメリットの章で前述した通り、最大の難関となるのはインフルエンサーの選定です。
具体的な選定方法については、後述する「インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント」をご覧ください。
インフルエンサーマーケティングの始め方
インフルエンサーマーケティングを実施する方法は、以下の4種類が主な選択肢です。
- すべて社内で行う
- インフルエンサーの選定のみマッチングツールを使う
- インフルエンサーの所属事務所に依頼する
- すべてマーケティング会社に依頼する
順番に解説していきます。
すべて社内で行う
「インフルエンサーマーケティングの手順」の章でご紹介した作業を、すべて社内で主導する方法には、以下2つのメリットがあります。
- 直接インフルエンサーとやりとりできるので、スピード感のあるPRが可能
- 中間マージンが発生しない分、コストが抑えられる
一方、すべてを社内で行う場合の主なデメリットは、以下の2つです。
- インフルエンサー選定や炎上対策など、専門的な知識を持つ社内スタッフが必須
- 全行程のノウハウを、独学で習得しなければならない
過去に何度も社内のリソーズだけでインフルエンサーマーケティングを実施したことがあり、なおかつ満足できる成果をあげている企業に向いている方法です。
反対に、初めて実施する企業や現状で成果をあげていない企業には、不向きと言えます。
インフルエンサーの選定のみマッチングツールを使う
こちらの方法には、以下3つのメリットがあります。
- 自社が提示した条件に適したインフルエンサー候補を、短時間でリストアップできる
- ダッシュボード機能によって、複数のインフルエンサーへの連絡や投稿状況の管理が可能
- 効果分析ツールによって、成果のレポーティングが可能
一方、以下のデメリットについても事前に把握しておきましょう。
- 月額料金の他に、別途キャスティング費用が発生するツールもある
- 競合調査や企画立案など、他の業務はすべて社内で行う必要がある
よって、すべて社内で行う場合と同様に、インフルエンサーマーケティングの経験値が高い企業におすすめの方法です。
すべてマーケティング会社に依頼する
すべての行程をまるごとマーケティング会社に依頼する場合のメリットは、以下の通りです。
- どの施策が最適なのか、目的に合わせて提案してくれる
- 過去の実績データを元に、高確率で成果が出せるインフルエンサーをアサインできる
- インフルエンサーとの交渉や契約など、法的なサポートが受けられる
- 投稿すべき最適な時間帯など、SNSごとの特性を踏まえたスキームを提供してくれる
- 炎上対策が万全
一方、インフルエンサーマーケティング会社に全行程を一任する場合のデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 他の方法に比べると費用が高額
- すべてのマーケティング会社が優秀とは限らない
よって、初めてインフルエンサーマーケティングに挑戦する企業、および現状の成果に物足りなさを感じている企業には、すべてをマーケティング会社に依頼する方法がおすすめです。
より詳しいメリットについては、以下の記事を参照してください。
おすすめのインフルエンサーマーケティング会社3選
この章では、おすすめのインフルエンサーマーケティング会社として、強みが異なる以下の3社をご紹介していきます。
- Influencer Japan(株式会社ハーマンドット)
- 株式会社クロスリング
- 株式会社LEO
ここからは、上記3社の特徴について個別に解説していきます。
なお、以下の記事でも厳選したインフルエンサーマーケティング会社をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Influencer Japan(株式会社ハーマンドット)
出典:https://influencer-japan.jp/
【Influencer Japan】は、SNS運用全般を専門とする株式会社ハーマンドットが運営しているインフルエンサー事業です。
以下のような強みから、成功率の高さや対応範囲の広さを重視している企業、さらに膨大な候補者の中から最適なインフルエンサーを厳選してアサインしたい企業に選ばれています。
▼株式会社ハーマンドットの強みや特徴
- 国内210万人、海外9,000万人を超える圧倒的なインフルエンサーネットワークを保有
- 最初のヒアリングから成果レポートまで、ワンストップで対応
- SNSアカウント運用代行やSNS広告運用の専門部署もある
- 美容・ファッション・飲食・旅行・生活・ガジェットなどで実勢が豊富
株式会社EMOLVA
株式会社EMOLVA(エモルバ)は以下のような強みから、とにかく安価でインフルエンサーマーケティングを試してみたい企業に人気です。
とくにタレントよりも広告感が薄く、なおかつ商品の効果的な「魅せ方」を理解している一般人のインフルエンサーに依頼したい場合は、株式会社EMOLVAが有力候補となります。
▼株式会社EMOLVAの強みや特徴
- 社員全員がインフルエンサーの経験あり
- すべてのSNSプラットフォームに対応
- 登録インフルエンサー140万人
- タレントはもちろん、一般人インフルエンサーのアサインも可能
- リーズナブルな価格帯
株式会社LEO
株式会社LEOは、マイクロインフルエンサーに特化しているインフルエンサーマーケティング会社です。以下の強みを備えており、狭く深くターゲティングしたい企業や広告マンならではの視点を活用したい企業に向いています。
▼株式会社LEOの強みや特徴
- マイクロインフルエンサーのキャスティングに長けている
- 特定のターゲットの絞り込みができる
- 専門分野のユーザーコミュニティを持っている
- エンゲージメント率が高め
- ホームページ制作事業も請け負っている
- Googleリスティング広告など、広告のプロがインフルエンサーを選定
インフルエンサーマーケティングの費用相場
インフルエンサーマーケティング費用の主な内訳は、以下の通りです
- インフルエンサーへの報酬(出演料・コンテンツ制作費)
- インフルエンサーに提供するサンプル品の代金
- 交通費や宿泊費(打ち合わせやイベントのゲスト出演時など)
- コンテンツの二次利用費
ただし、インフルエンサーへの報酬は以下の式で算出しますが、フォロワー単価はSNSごとに異なるため、注意が必要です。
フォロワー単価 × フォロワー数 =インフルエンサーのギャラ
また、フォロワー単価は「使用する機能」や「扱うジャンル」によっても変動します。
SNSごとの費用相場については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。
主要SNSと適しているジャンル
一口にSNSと言っても、適しているジャンルは以下のように異なっています。
- Instagram:美容/コスメ/ファッション/漫画/イラスト/アート
- Youtube:ダイエット/DIY/生活雑貨/インテリア/ガジェットなどのノウハウ系
- TikTok:音楽/ダンス/エンタメ/観光/漫画/イラスト
- X(旧Twitter):料理/飲食/漫画/イラスト/アート
インフルエンサーマーケティングを展開する際は、PRする商材と最も相性のよいSNSを選びましょう。
インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント
インフルエンサーマーケティングを成功させている企業には、以下8点の共通点があります。
- 目的を明確にする
- 目的にあわせてKPIを設定する
- 親和性の高いインフルエンサーを選定する
- インフルエンサーに商品のファンになってもらう
- 本音で発信してもらう
- インフルエンサーに裁量を持たせる
- ブランドの世界観を反映させる
- ステマ対策などITリテラシーの周知
ここからは、上記の成功ポイントについて順番に解説していきます。
ちなみにインフルエンサーマーケティングを成功させるポイントについては以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目的を明確にする
事前に明確な目的を設定していない場合、インフルエンサーマーケティングの成功率はぐっと低下します。
なぜなら、目的によってインフルエンサーマーケティング施策の適正が異なるからです。
そもそも効果を最大化するには、消費者の熱量(購買フェーズ)に応じてPRの内容を最適化する必要があります。
「ブランド認知の拡大」と「売上アップ」とでは消費者の熱量が異なるため、フォロワーのフェーズに適した施策が求められるのです。
目的にあわせてKPIを設定する
以下は、目的ごとに設定するKPIの一例です。
目的 | KPIの一例 |
---|---|
認知度アップ | ・閲覧数、動画再生数 ・UGC数(ユーザー生成コンテンツ) ・CPM (広告表示1,000回あたりの費用) |
興味関心 | ・いいね数や率 ・動画視聴完了数や率 ・コメント数、コメントの質 ・自社アカウントのフォロワー数 ・URLのクリック数 ・CPC(クリック単価) ・CPV(視聴単価) |
検索・調査 | ・投稿保存数 ・コメントの質 ・SNS経由のサイト滞在時間 ・CPC ・CPV |
共感指数 | ・ポジティブコメントとネガティブコメント比率 ・UGC数 |
購買・サービス利用 | ・購買や登録数 ・SNS経由のサイト遷移数や率 ・CPA(1コンバージョン獲得あたりの費用) |
目的にあわせて効果を計測することで、はじめてインフルエンサーマーケティングの成否が見えてくるのです。
親和性の高いインフルエンサーを選定する
親和性の高いインフルエンサーとは、以下のすべてを満たしている人物のことです。
- 自社商品と適正値の高いSNSで活躍している
- 自社商品のジャンルが得意
- 自社のターゲット層とフォロワー層は一致している
- 自社の目的とインフルエンサーのレベルが一致している
- エンゲージメント率が高い
- 自社ブランドと世界観が似ている
- 企画力が高い
インフルエンサーマーケティングの成否は、最大の難関であるインフルエンサー選びにかかっていると言っても過言ではありません。
インフルエンサーに商品のファンになってもらう
インフルエンサーマーケティング効果のベースになっているのは、インフルエンサーに対してフォロワーが抱いている「信頼」と「共感」です。
インフルエンサーが本心から自社商品のファンになってくれたら、より熱意のこもったコンテンツを投稿してもらえます。
リアルでファンになってもらうには、インフルエンサーに直接会って商品をプレゼンする、サンプル品を発送する際は取り扱い説明書や商品開発時の資料を同封するなどの工夫が必要です。
本音で発信してもらう
「やらせ」ではなく、本音を語ってもらうのがインフルエンサーマーケティングの真髄です。
推奨できないと思いながら投稿したコンテンツからは、インフルエンサーの熱量が感じられないため、フォロワーの共感は得られません。
インフルエンサーに裁量を持たせる
投稿内容を必要以上に制限するのは、悪いインフルエンサーマーケティングの典型です。
言い回しや表現方法を指定すると、インフルエンサー本来の個性が損なわれるため、実力を発揮できません。
最低限、伝えて欲しいことを箇条書きで伝える程度にとどめ、インフルエンサーに最大限の裁量を与えた方が成功率は上がります。
ブランドの世界観を反映させる
ブランドと投稿の世界観がかけ離れていると、フォロワーに「ちぐはぐな印象」を与えてしまいます。
フォロワーがブランドの公式SNSアカウントやECサイトへ遷移した際、「イメージと違うかも…」といった不信感を持たれないよう、投稿にブランドの世界観を反映させましょう。
ステマ対策などITリテラシーの周知
2023年10月1日から「ステマ規制」がスタートして以降、より高いレベルのITリテラシーが求められています。
とくにインフルエンサーマーケティングの主要施策であるギフティングは、ステマ規制と密接な関係にあるため、以下のように重ねたチェック体制を確立しておきましょう。
- 企画の段階でチェック
- コンテンツ制作を始める前に、シナリオの下書きをチェック
- 投稿前にコンテンツ内容をチェック
もちろん、社内・社外を問わず関係者全員にITリテラシーを周知させておくのも、重要なポイントです。
インフルエンサーマーケティングの事例
こちらの投稿は、日本国内のTOPインスタグラマー「渡辺直美」さんと、東京ディズニーシーがタッグを組んだ成功事例です。
誰もが知っているテーマパークだからこそ、より多くのお客様を呼び込むには、大きな話題性を生む施策を必要としていました。
そこで、超大物インフルエンサーである渡辺直美さん(当時のフォロワー数は約600万)にタイアップを依頼したところ、多くのフォロワーから「#夏5やってみた」つきの投稿が寄せられ、狙い通りSNS上で話題となりました。
リアルでも、特定の時期内に大勢のお客様が東京ディズニーシーに集結したため、集客目的の成功事例と言えます。
なお、インフルエンサーマーケティングの成功事例は以下の記事でも紹介していますので、ぜひ目を通してみてください。
まとめ:インフルエンサーマーケティングに挑戦してみよう!
この記事では、「インフルエンサーマーケティングとは何か」というテーマに沿って解説してきました。
インフルエンサーマーケティング市場は、今後も右肩あがりの成長を続ける見通しです。
とくに近年では、コスメやファッションといった購買系に加え、海外からの観光客を呼び込むインバウンド向けのインフルエンサーマーケティングも活発化しており、大きな成果をあげています。
熱量が増している今だからこそ、インフルエンサーマーケティングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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