おすすめの台湾人インフルエンサー6選|インフルエンサーをキャスティングする方法も解説

台湾人インフルエンサーは、日本企業にとって販路拡大にもインバウンド対策にも貢献してくれる貴重な存在です。
事実、幅広いジャンルの企業が台湾人インフルエンサーを起用して、目覚ましい成果をあげています。
そこで今回は、そもそもなぜ台湾人インフルエンサーは日本企業との相性が抜群なのか、その理由について紐解いたうえで、現地で人気の台湾人インフルエンサーをご紹介していきます。
利用率の高いSNSなど、台湾のデジタルマーケティング事情についても解説していますので、ぜひ台湾で展開するインフルエンサーマーケティングにお役立てください。
目次
台湾のデジタルマーケティング事情
台湾でインフルエンサーマーケティングを実施するなら、まずは現地のモバイルユーザー数などを把握しておく必要があります。
2025年2月、世界で3万社が導入しているSNS分析・運用ツールの提供元「Meltwater Japan株式会社」は、クリエイティブエージェンシーの「We Are Social」と共同で世界のオンライン行動についての大規模統計調査を実施し、年次報告書として「2025年グローバル・デジタルレポート(Digital 2025)」を発表しました。
この調査結果から、台湾でのデジタルマーケティングを予定している企業が知っておくべき情報をピックアップしてみました。
- インターネット普及率:95.3%(全人口の約95%)
- インターネットユーザー数:2,210万人(前年から約7.1万人増)
- モバイルユーザー数:3,040万人(総人口の131%)
- モバイルデバイスを3G、4G、5Gに接続している割合:100%
- 1日あたりのインターネット使用時間:7時間23分
上記の通り、台湾でのインターネット普及率は世界的に見ても希に見る高水準です。
また、モバイルユーザー数が総人口の131%にのぼっていることから、1人で複数のモバイル端末を保有していると推察されます。
これほど多くの国民がスマホを初めとするモバイル端末を常用しているのですから、多くの日本企業が台湾向けのSNSマーケティングを展開しているのも納得です。
台湾人インフルエンサーの強みとは?
さまざまな業種の日本企業が台湾人インフルエンサーを起用し、現地でのSNSマーケティングで成果をあげています。
その理由は、前述した台湾でのインターネット普及率の高さだけではありません。
そこでこの章では、台湾人インフルエンサーならではの強みとして、以下の6点について解説していきます。
- 世界有数の親日国
- 日本との親和性が高い
- 現地目線のプロモーションが可能
- 海外進出・インバウンドの両方で有効
- モバイルのネット接続がPCを上回っている
- 中国とは違い国際的なSNSが使われている
順番に解説していきます。
世界有数の親日国
台湾は、世界でも有数の親日国です。
日本と台湾は長年にわたって良好な協力関係を築き、その親密ぶりは経済・文化・スポーツ、さらには災害時の相互援助などあらゆる面で目にすることができます。
実際、台湾人の大半が日本人に親近感を持っており、日本製の商品に対する信頼度も突出しているのです。
日本との親和性が高い
台湾では、すでに多くの日本企業が進出しており、メイドインジャパン製品が頻繁にメディアによって紹介されるほど、現地の消費者の間で浸透しています。
メイドインジャパンのニーズの高さも相まって、台湾インフルエンサーの多くが日本ブランドや日本人のライフスタイルに対する関心が高く、なかには日本語や日本のトレンドに精通している人もいるほどです。
事実、日本企業とのタイアップ案件に慣れているインフルエンサーも多く、他国の外国人インフルエンサーよりも交渉や打ち合わせがスムーズに進みやすい傾向がみられます。
つまり、台湾人インフルエンサーは、「日本製品」と「日本企業」の両方と親和性が高いのです。
現地目線のプロモーションが可能
現地目線でリアルな訴求ができるのも、台湾人インフルエンサーの大きな強みです。
たしかに、台湾で知名度の高い日本人インフルエンサーは存在しますが、現地の状況を100%加味したプロモーションが可能なクリエイターは、そう多くはありません。
その点、台湾人インフルエンサーなら現地のニーズやトレンドを踏まえたうえで、具体的な利用シーンを想定しながらリアルな訴求が可能です。
単純に日本の人気商品を紹介するだけでなく、現地の消費者から「共感」を得るには、リアルな言葉で信頼性の高いプロモーションが行える台湾人インフルエンサーが、もっとも適任と言えます。
海外進出・インバウンドの両方で有効
現地で販路を拡大する「海外進出」と来日観光客を誘致する「インバウンド」の両方で成果をあげているのも、台湾人インフルエンサーの強みです。
メイドインジャパンが日常生活の中に浸透している台湾では、当然ながら日本製品へのニーズが高く、幅広い世代で売上・サービス利用の向上が見込めます。
まして、人気の台湾人インフルエンサーが発信する情報は、現地の消費者にとって宣伝ではなく「信頼できる情報」として受け止めて貰えるのです。
また、日本の観光名所を紹介している台湾人の旅行系インフルエンサーは現地で非常に人気が高く、インバウンド対策として大きな成果をあげています。
モバイルのネット接続がPCを上回っている
前述した通り、台湾では1日あたりのインターネット使用時間が7時間以上にものぼりますが、注目して欲しいのはその内訳です。
以下の通り、「Meltwater Japan株式会社」と「We Are Social」が共同で実施・発表した「2025年グローバル・デジタルレポート(Digital 2025)」によると、台湾ではモバイルでインターネットに接続している時間が、パソコンのインターネット接続時間を上回っていました。
▼インターネット使用時間の内訳
- モバイル:4時間9分/日
- パソコン:3時間14分/日
この数値は、検索エンジンやオンラインゲームなどを統合した利用時間ですが、この点を差し引いてもインフルエンサーの主戦場であるSNSの利用率は相当高いと推察されます。
中国とは違い国際的なSNSが使われている
中国では、WeChat(微信)や小紅書(RED)といった自国固有のSNSが使われており、YouTubeやInstagramといった国際的なSNSの利用は基本的に禁止されています。
これに対し、同じ中国語を母国語とする台湾では、国際的なSNSを自由に使用することができるのです。
SNS別の利用率については次の章で詳しく解説しますが、日頃から日本と同じSNSで活動している台湾人インフルエンサーの起用は、日本企業にとって非常にハードルが低く、施策の選定やプロモーション方針のすり合わせなどをスムーズに進めることができます。
台湾人インフルエンサーが使用しているSNSランキング
「Meltwater Japan株式会社」と「We Are Social」が実施した世界のオンライン行動についての大規模統計「Digital 2025」によると、台湾人がSNSを視聴する1カ月あたりの時間は、以下のような結果となりました。
▼台湾で人気のSNSランキング
- 1位:YouTube(21時間11分/月)
- 2位:TikTok(18時間57分/月)
- 3位:LINE(16時間14分/月)
- 4位:Facebook(15時間37分/月)
- 5位:Instagram(10時間30分/月)
- 6位:MESSENGER(2時間11分/月)
- 7位:TELEGRAM(1時間53分/月)
- 8位:X(1時間52分)
この結果から、台湾では動画コンテンツを提供しているプラットフォームの利用率が、群を抜いて好評なのが分かります。
台湾人インフルエンサーを起用して現地向けのSNSマーケティングを展開する際は、「テキスト+画像」がメインのSNSよりも、YouTube・TikTok・Instagramのリールなど、長尺・短尺を問わず動画系のSNSの方がおすすめです。
ちなみに、中国本土へ向けて情報を発信している台湾人インフルエンサーは、「Weibo(微博)」も多用しています。
台湾と中国の双方へ向けてインフルエンサーマーケティングを実施する際は、2国分をまとめて配信できる「Weibo(微博)」で活躍しているインフルエンサーを起用するのも、賢い方法です。
「口コミサイト」や「ブログ」の人気が復活
台湾では過去に「やらせ」が原因で低迷していた「口コミサイト」や「ブログ」の人気が復活しており、同調査における「ブランドが発見される主な経路」という質問に対し、以下のような結果が報告されています。
- 1位:検索エンジン(45.3%)
- 2位:口コミ(38.4%)
- 3位:WEBサイト上の広告(31.2%)
- 4位:SNS広告(29.7%)
- 5位:モバイルアプリ広告(28.8%)
とくに台湾ではブロガーの人気が根強いため、SNSとブログの両方から情報を発信している台湾人インフルエンサーを起用するのもおすすめです。
台湾人インフルエンサーを起用する時の注意点
この章では、台湾人インフルエンサーを起用する際に留意すべき、以下2つの注意点について解説していきます。
- 中国人のフォロワーが多いインフルエンサーもいる
- インバウンド情報は適切なプロモーション時期を選ぶ
順番に解説していきます。
中国人のフォロワーが多いインフルエンサーもいる
台湾人は母国語が同じ中国と密接な関係にあり、人の往来も物流も盛んです。
そのため、台湾人インフルエンサーの中には、中国人がフォロワーの大半を占めている人もいます。
台湾人インフルエンサーの人選を行う際は、必ずフォロワー属性に「国籍」を追加しておきましょう。
インバウンド情報は適切なプロモーション時期を選ぶ
台湾人が日本旅行を十分に楽しむには、少なくとも数日間のお休みが必要です。
したがって、台湾からの訪日外国人観光客を誘致するには、インバウンド情報を発信する適切な時期を見極めなければなりません。
もっとも多くの台湾人が日本を訪れる時期は、いわゆる2大タッチポイントとして有名な「春節」と「国慶節」ですが、他にも数日間の休日を伴う絶好のプロモーション時期があります。
インバウンド対策として台湾人インフルエンサーを起用する際は、以下の「台湾の祝日一覧」を参考にしてください。
▼台湾の祝日一覧
- 建国記念日:1月上旬(3日間)
- 春節:1月下旬〜2月上旬(9日間)
- 和平記念日:2月下旬(3日間)
- 清明節:4月上旬(4日間)
- 労働節:5月上旬(休日なし)
- 端午節:5月中旬(4日間)
- 中秋節:9月中旬(4日間)
- 国慶節:10月上旬(3日間)
台湾人インフルエンサーをキャスティングする方法
結論から言うと、もっとも安全かつスムーズに台湾人インフルエンサーをキャスティングする方法は、プロへの依頼です。
台湾人に限らず外国人インフルエンサーのキャスティングは、言語・法令・ITリテラシー・為替・社会的通念などの違いから非常に難易度が高く、契約不履行といったトラブル発生時の対応もままなりません。
自社にリソースや経験、特別な伝手がなければ、台湾人インフルエンサーのアサイン実績が豊富なインフルエンサーマーケティング会社やキャスティング会社に依頼する方が無難です。
なお、台湾人インフルエンサーのキャスティングをプロに依頼する際は、以下の記事も参考にしてください。
人気の台湾人インフルエンサー6選!
この章では、日本企業におすすめの台湾人インフルエンサーとして、ジャンル別に以下の6名をご紹介していきます。
- 紀卜心 さん(美容・コスメ系インフルエンサー)
- 樂冠廷 阿樂YGT さん(旅行系インフルエンサー)
- Lee Yi Hugh さん(ヘルス&フィットネス系インフルエンサー)
- Hannah Yang さん(ファッション系インフルエンサー)
- Kerina Hsueh さん(ファッション系インフルエンサー)
- 懶貓 LanCat さん(ゲーム系インフルエンサー)
ここからは、上記の6名にはそれぞれどのような強みがあるのか、順番に解説していきます。
なお、以下の記事でも人気の台湾人インフルエンサーをご紹介していますので、この記事とあわせて参考にしてください。
紀卜心 さん(美容・コスメ系インフルエンサー)
▼「紀卜心」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- Instagramアカウント:eatzzz7/フォロワー数:約93.2万人
- Facebookアカウント:eatzz7/フォロワー数:約43万人
- YouTubeアカウント:@kimi0512ji/チャンネル登録者数:約16.8万人
続いてご紹介する現地で人気の台湾人インフルエンサーは、メイクアップアーティスト兼モデルの「紀卜心」さんです。
メイクアップアーティストとしてのスキルを活かし、素人でも真似しやすいポイントメイクをリール動画で投稿しており、商品レビューも信憑性が高い情報として信頼されています。
また、モデルとしてテレビでの露出が多いうえ、映画に出演するなど台湾での知名度の高さは申し分ありません。
SNSではメイクやスキンケアといった美容情報だけでなく、ファッションコーデや料理、プライベートが垣間見える投稿も注目を集めており、女性はもちろん男性のフォロワーも数多く獲得されています。
樂冠廷 阿樂YGT さん(旅行系インフルエンサー)
▼「樂冠廷 阿樂YGT」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- Instagramアカウント:ygt1016/フォロワー数:約95.2万人
- TikTokアカウント:@ygt1016_/フォロワー数:約38.82万人
- Facebookアカウント:YGT1016/フォロワー数:2,646人
- YouTubeアカウント:@Ygt1016/チャンネル登録者数:179人
続いてご紹介するのは、台湾で絶大な影響力を誇っている旅行系インフルエンサーの「樂冠廷 阿樂YGT」さんです。
SNS総フォロワー数が130万人を超える「樂冠廷 阿樂YGT」さんは、とくに日本観光に関するショート動画が人気で、なかには再生数が400万回超えの投稿もあり、その影響力は疑いようもありません。
日本の食事や宿泊施設のレビューも数多く投稿されているため、日本通の旅行系インフルエンサーを起用したい企業にとって、まさに適任者と言えます。
Lee Yi Hugh さん(ヘルス&フィットネス系インフルエンサー)
▼「Lee Yi Hugh」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- Facebookアカウント:yihugh/フォロワー数:約84万人
- YouTubeアカウント:leehugh007/チャンネル登録者数:約12万人
- Instagramアカウント:leeyihugh/フォロワー数:約3.2万人
- TikTokアカウント:@leehugh007/フォロワー数:1,682人
続いてご紹介する現地で人気の台湾人インフルエンサーは、ヘルス&フィットネス系YouTuberの第一人者として知られる「Lee Yi Hugh(李一休)」さんです。
痩せるためのフィットネスではなく、健康的な身体づくりをコンセプトに掲げているのが特徴で、運動方法・食事・生活習慣などのライフスタイル全般について投稿されています。
台湾における「Lee Yi Hugh」の人気は絶大で、SNS総フォロワー数が100万人に届く勢いです。
Hannah Yang さん(ファッション系インフルエンサー)
▼「Hannah Yang」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- Facebookアカウント:LoVeHannahLoVe/フォロワー数:約37万人
- Instagramアカウント:hannah_lovelife/フォロワー数:約25.1万人
- YouTubeアカウント:@hannahyangtw/チャンネル登録者数:約1.86万人
続いてご紹介する現地で人気の台湾人インフルエンサーは、ファッションブロガー兼ブランドディレクターの「Hannah Yang(ハンナ・ヤン)」さんです。
「自分らしくスタイリッシュな人生を!」をコンセプトに掲げているだけあって、たとえばTシャツとジーンズなど、着用しているアイテムは甘さ控えめなのに女性らしさも醸し出すコーデが代名詞になっています。
ファッション系インフルエンサーとして大成しているだけでなく、パーソナルブランド「mercci22」のディレクターも務めており、その実力は本物です。
Kerina Hsueh さん(ファッション系インフルエンサー)
▼「Kerina Hsueh」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- Instagramアカウント:kerina_hsueh/フォロワー数:約46.6万人
- Facebookアカウント:kerinaofficial/フォロワー数:約5.9万人
続いてご紹介する現地で人気の台湾人インフルエンサーは、ファッションブロガー兼モデルの「Kerina Hsueh」さんです。
台湾国内だけでなく、「Bow Wow Korea」といった海外のファッション雑誌でも活躍している売れっ子モデルで、数多くのトップブランドを手掛けています。
その経験から、SNSでは主にファンション・コスメ・スキンケアに関する情報を発信し、Instagram単独で46万人以上のフォロワーを獲得するほどの人気です。
また、スイーツやフード、子育て関連の商材にも対応できるマルチ性もあわせ持っています。
懶貓 LanCat さん(ゲーム系インフルエンサー)
▼「懶貓 LanCat」さんのSNS情報(2025年7月時点)
- YouTubeアカウント:@LancatOfficial/チャンネル登録者数:約26.7万人
- Facebookアカウント:Heavenknowslol/フォロワー数:約13万人
- Instagramアカウント:lancatofficial/フォロワー数:約1.4万人
- TikTokアカウント:@lancat.official/フォロワー数:4,694人
続いてご紹介する現地で人気の台湾人インフルエンサーは、ゲーム系YouTuberの「懶貓 LanCat」さんです。
台湾では日本のゲームのプレイ動画を投稿しているゲーム系YouTuberの第一人者として認知されています。
とくに再生回数が高いのが、モンスターストライクやシノアリスといったビジュアルにこだわっている日本ゲームの動画です。
さらに注目すべきは、BLEACHやワンパンマンといった日本アニメに関する投稿にも力を入れているところでしょう。
「懶貓 LanCat」さんは、日本アニメを起点としたゲームやグッズの販売、加えてイベント集客のタイアップ相手として理想的と言えます。
台湾人インフルエンサーを起用して販路を拡大しよう!
この記事では、現地で絶大な影響力を誇っている台湾人インフルエンサーをご紹介してきました。
台湾人インフルエンサーは、日本人・日本の商品・日本企業のすべてと親和性が高く、他国の海外インフルエンサーに比べて、拡大にタイアップ案件を進めやすいのが特徴です。
ただし、言語や法令など日本との相違点が多いため、社内にリソースがなければ人選すらままなりません。
株式会社ハーマンドットでは、9,000万人以上の外国人インフルエンサーネットワークを活用し、現地の消費者に適したアプローチ方法を知り尽くしている台湾人インフルエンサーをご提案しております。
台湾人インフルエンサーをお捜しの際は、ぜひ株式会社ハーマンドットにご相談ください。
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