ゲーム系インフルエンサーとは?注目されている理由やタイアップ事例を紹介
ゲーム系インフルエンサーとは、ゲームに特化したインフルエンサーのことです。
最近ではテレビCMでもゲーム系インフルエンサーを見かけるようになり、その人気は当分続くと考えられます。
そこで今回は、なぜ多くの企業がゲーム系インフルエンサーに注目しているのか、得られる効果などを解説していきます。
目次
ゲーム系インフルエンサーとは?
ゲーム系インフルエンサーとは、プロゲーマー並みの卓越したスキルを持ち、同じ趣味を持つ消費者が思わず同じゲームを購入したくなるほど、強い影響力を持っている人を指します。
ゲーム系インフルエンサーを定義する明確な基準はないものの、オンラインゲームで繋がっている一般的なゲーマーにとっては憧れの存在です。
とくに知名度の高いゲーム系インフルエンサーは、さまざまな業種の企業からPR案件の依頼を受けています。
下記のInfluencer Japanのように、ゲーム系インフルエンサーを3万アカウント以上アサイン可能な特化しているインフルエンサー会社もありますので、依頼を検討中の場合はご相談ください。
ゲーム系インフルエンサーが注目されている理由
この章では、なぜゲーム系インフルエンサーが注目されているのか、その理由について以下の3項目に分けて解説していきます。
- 国内オンラインゲームの市場規模が1兆6,568億円に拡大
- ゲーム市場の規模が世界的に拡大している
- e-スポーツが普及している
では、順番に見ていきましょう。
国内オンラインゲームの市場規模が1兆6,568億円に拡大
さまざまな企業がゲーム系インフルエンサーに注目している理由の1つが、国内オンラインゲームの市場規模です。
株式会社角川アスキー総合研究所が2023年8月29日に発売した「国内外ゲーム業界のデータ年鑑 ファミ通ゲーム白書2023」によると、国内オンラインプラットフォームにおけるゲームコンテンツ市場は、2022年時点で1兆6,568億円まで拡大しています。
上記のグラフから、国内オンラインプラットフォームのゲームコンテンツ市場が、ここ数年ほぼ横ばいに推移しているのが分かります。
とはいえ、1兆6,568億円もの規模は決して無視できるものではありません。
これだけ市場規模が拡大しているのですから、ゲーム系インフルエンサーがアパレル・飲食・製薬業など、ゲーム以外の業種から注目されているのも当然と言えるでしょう。
ゲーム市場の規模が世界的に拡大している
ゲーム市場の規模が拡大しているのは、日本だけではありません。
「国内外ゲーム業界のデータ年鑑 ファミ通ゲーム白書2023」によると、2022年の世界ゲームコンテンツ市場は26.8兆8,005億円にも上っていました。
たしかに、世界ゲームコンテンツの市場規模は、以前より拡大の推移が緩やかになっていますし、上記のフラフを見ても前年と比べて7%減少しています。
しかし、全世界で26.8兆8,005億円にものぼる市場規模を、みすみす見逃す手はありません。
オンラインゲームはネットで繋がっているため、工夫次第で日本から海外の膨大なオーディエンスへ向けて、プロモーションを展開することもできるのです。
e-スポーツが普及している
e-スポーツが普及しているのも、ゲーム系インフルエンサーが注目されている理由の1つです。
e-スポーツとは、ゲームを遊びではなくスポーツと捉えた新しい解釈です。
eスポーツの世界的な競技人口は、プレイヤーが1億人以上、観戦者が6億人以上もいると推察されており、確実ではないものの2023年には市場規模が1,700億円を突破するとの予測データあります。
eスポーツがより盛んになれば、一般的なゲーマーに対して強力な影響力を持つゲーム系インフルエンサーが、企業のPRを担う機会も増えていくでしょう。
ちなみに、IOCは東京オリンピックに続き、2024年のパリオリンピックでも、eスポーツを正式種目にすることを認めませんでした。
しかし、2028年のロサンゼルスオリンピックについては完全否定していないため、e-スポーツが正式種目として認められる可能性は残されています。
もし実現されれば、ゲーム系インフルエンサーへの注目度は確実に上がるでしょう。
ゲーム系インフルエンサーマーケティングの効果
この章では、企業がゲーム系インフルエンサーにPR企画を依頼するメリットについて解説していきます。
主なメリットは以下の6つです。
- ユーザーが長時間にわたって視聴してくれる
- 購買意欲を刺激してくれる
- 上位表示されやすい
- ターゲット層が明確
- 広告感が薄い
- 他業種もコラボで恩恵が得られる
ここからは、上記のメリットそれぞれについて詳しく解説していきましょう。
下記のInfluencer Japanのように、ゲーム系インフルエンサーを3万アカウント以上アサイン可能な特化しているインフルエンサー会社もありますので、依頼を検討中の場合はご相談ください。
ユーザーが長時間にわたって視聴してくれる
ゲーム系インフルエンサーが配信する動画コンテンツは、大きく以下の4つに分けられます。
- ゲーム発売前に予告編として配信するティザー動画
- 攻略方法を解説したノウハウ動画
- 自分が記録を作った時の録画動画
- リアルタイムで生配信する実況動画
1番の予告編はショート動画で投稿されるケースもありますが、他の2~4番はほぼ確実に長編動画です。
あまりに長すぎる動画は途中で離脱されがちですが、ゲーム系インフルエンサーが投稿した動画には、視聴者を長くつなぎとめておける魅力があります。
本記事の前半で解説した通り、e-スポーツの参加者はプレイヤーが1億人なのに対し、観戦者は6億人と推定されており、この人数はプレイヤーの6倍です。
多くの視聴者は、ゲーム系インフルエンサーのように卓越したスキルを駆使し、ゲームを攻略していく様子を見ているだけでも、十分楽しめるのでしょう。
これと同じ論理で、ゲーム系のインフルエンサーが投稿した動画は、たとえ長編でも最後まで見てもらえる確率が高いのです。
上位表示されやすい
動画系SNSのアルゴリズムは、以下に当てはまるコンテンツほどランキング上位に表示する仕組みになっています。
- 大勢のアカウントからフォローされている
- 再生回数が多い
- 視聴時間が長い
前述した通り、とくに3番はゲーム系インフルエンサーならでは大きな強みです。
長編動画にもかかわらず視聴者に最後まで見てもらえた動画は、SNSのアルゴリズムによって高く評価さあれ、上位表示される可能性が高くなります。
購買意欲を刺激してくれる
ゲーム系インフルエンサーにPR案件を依頼する2つ目の効果は、視聴者の購買意欲を刺激することです。
ギター少年が憧れのギタリストと同じギターを欲しがるように、動画を見ているフォロワーは視聴者であると同時に、ほとんどの人はプライベートでゲームをしています。
そのため、有段者であるゲーム系インフルエンサーと同じ高スペックのPCが欲しくなったり、長時間にわたって座っていても辛くならない椅子が欲しくなったりと、購買意欲が刺激されるのです。
なお、ゲーム系インフルエンサーと相性が良い業種については改めて後述していますので、そちらを参考にしてください。
ターゲット層が明確
傾向として、ゲーム系インフルエンサーのファン層は、以下のどちらかに当てはまる世代がほとんどです。
- ミレニアル世代:2022年に27歳~42歳になった世代
- Z世代:2022年に7歳~26歳になった世代
ターゲットの年齢層が絞られているのは、マーケティングを行ううえで大きなアドバンテージになります。
広告感が薄い
e-スポーツが普及しているとはいえ、「ゲーム=遊び=楽しいこと」というイメージが完全に払拭された訳ではありません。
そのため、しっかりと「♯宣伝」「♯タイアップ」と明示していても、抵抗感を感じる視聴者は少ないでしょう。
ゲーム系インフルエンサーと好相性の業種5選
ゲーム系インフルエンサーだからと言って、ゲーム以外の商材と相性が悪いという訳ではありません。
とくに以下の業界が扱っている商材は、ゲーム系インフルエンサーとの相性が非常によいことで知られています。
- 家電・ガジェト系:PC、マウス、キーボード、スマホ、ポータブルゲーム機
- 美容業界:マッサージ用品、リラックスグッズ
- ファッション:撮影時に着用する洋服
- 飲料メーカー:トレーニング中に飲むスポーツドリンク、エナジードリンク
- 製薬会社:目薬、湿布
- コンタクトや眼鏡メーカー:ブルーライト対応のコンタクトや眼鏡
ゲーム系インフルエンサーと好相性のSNS
ゲーム系インフルエンサーの多くは、日頃から攻略動画や実況動画を投稿し、収入を得ています。
とくに以下3つのSNSはゲーム動画との相性がよく、他のSNSよりも多く投稿されています。
- YouTube
- Twitch
- Mixer
では、上記3つのSNSについて順番に見ていきましょう。
下記のInfluencer Japanのように、ゲーム系インフルエンサーを3万アカウント以上アサイン可能な特化しているインフルエンサー会社もありますので、依頼を検討中の場合はご相談ください。
YouTube
2019年5月末に廃止しされるまでは、ゲーム専用のプラットフォーム「YouTube Gaming Live」がダントツの人気でした。
今では統合されたYouTubeが、ゲーム系インフルエンサーの主戦場になっています。
また、近年は録画動画よりもライブ配信による実況中継が主流です。
Twitch
Twitchとは、アマゾンが提供しているゲーム専用のライブ配信式プラットフォームで、月間1億人以上の人が利用しています。
Twitch上で自身のスクリーン映像を配信することができるうえ、チャット機能を使えばゲーム系インフルエンサーへの投稿も可能です。
Mixer
Mixerは、マイクロソフト社が提供しているゲーム専用のプラットフォームです。
Twitchと同じく、自身のスクリーン映像をユーザーにライブ配信ができる機能がついています。
Mixerも多くのゲーム系インフルエンサーが投稿しており、数年前には世界屈指のゲームストリーマー「Shroud」氏が独占配信を開始したことで、話題となりました。
ゲーム系インフルエンサーのタイアップ事例
この章では、ゲーム系インフルエンサーと企業のタイアップ案件として、以下5種類の事例をご紹介します。
- 牛沢さん×PlayStation 5
- ピアソンのゲーム実況チャンネル さん×thatgamecompany
- HikakinGames さん×YOOZOO GAMES
- 主役は我々だ! さん×モンスターハンターライズ
- わいわいのゲーム実況チャンネル さん×505 Games
では早速、1事例ずつ詳しく見ていきましょう。
牛沢さん×PlayStation 5
最初にご紹介するのは、実況動画を数多く投稿しているゲーム系インフルエンサー「牛沢」さんと、PlayStation 5を提供している「株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント」とのタイアップ事例です。
こちらは、2020年9月24日~10月4日までの期間限定で開催されたオンラインイベント「YouTube Gaming Week」の一環で実施された企画です。
牛沢さんが発売予定の新型家庭用ゲーム機「PlayStation 5」を先行体験している様子が、配信されました。
牛沢さんは日頃から実況動画を長期的に投稿されているYouTuberなので、今回の企画にぴったりな人選と言えるでしょう。
このように、ゲームの新商品がリリースされる前に、人気のゲーム系インフルエンサーをイベントに招待することで、消費者の期待感を高めれば購買意欲を刺激することができます。
下記のInfluencer Japanのように、ゲーム系インフルエンサーを3万アカウント以上アサイン可能な特化しているインフルエンサー会社もありますので、依頼を検討中の場合はご相談ください。
ピアソンのゲーム実況チャンネル さん×thatgamecompany
続いてご紹介するのは、「唯」さんと「のん」さんのカップルで運営されている「ピアソンのゲーム実況チャンネル」さんと、アメリカのゲーム会社「thatgamecompany」とのタイアップ事例です。
今回のタイアップ企画では、スマートフォン向けゲームアプリ「Sky 星を紡ぐ子どもたち」を、「カップルゲーム実況者のナイトルーティン」と題した、実写動スタイルで公開されています。
ルーティン系の動画はYouTuberの素顔を垣間見ることができるため、人気ジャンルとして定評があり、ゲーム系インフルエンサーの多くが取り入れている手法です。
自宅で撮影できるのでゲームとの相性も良く、ゲームをPRするアイデアとしてお手本にしてみるのもよいでしょう。
HikakinGames さん×YOOZOO GAMES
続いての事例は、実況系YouTuberとして不動の地位を築いているHIKAKINさんと、上海に本社を構える企業「YOOZOO GAMES」とのタイアップ事例です。
スマートフォン向けゲームアプリ「ステラ・アルカナ~愛の光と運命の絆」のPR企画として、同じくメガインフルエンサーである「はじめしゃちょー」さんも出演していました。
このように、認知度アップを目的としたタイアップ事例の場合は、数百万のファンを抱えているインフルエンサーを起用するのが成功への近道です。
主役は我々だ! さん×モンスターハンターライズ
続いてご紹介するのは、ゲーム実況に加え化学・政治・経済などをテーマに解説動画を投稿しているグループ「 主役は我々だ!」さんと、「株式会社カプコンのタイアップ事例です。
2021年3月26日に発売予定のNintendo Switch用ゲームソフト「モンスターハンターライズ」をPRする動画を公開しています。
シリーズ最新作のリリースを目前に控えた時期に、話題性をつくる絶好の手段と言えます。
「主役は我々だ!」のメンバーからは「鬱先生」さんと「シャオロン」さんが出演しており、「モンスターハンターライズ」を先行体験していました。
ただ、二人ともゲームに夢中に成り過ぎてしまい、実況動画とは思えないほど口数が減っていたのが印象的でしたが、フォロワーからはよほど面白いゲームなのだろうと、ポジティブなコメントが寄せられていました。
このように、細かく指示を出してシナリオ通りに進めるよりは、自然体の姿を視聴者に届けた方が、宣伝色が薄まるのでしょう。
わいわいのゲーム実況チャンネル さん×505 Games
こちらは、話題の新作からマイナーゲームまで幅広いジャンルのゲームを実況している「わいわいのゲーム実況チャンネル」さんと、イタリア・ミラノを拠点としているゲーム販売会社「505 Games」のタイアップ事例です。
日本のゲーム開発スタジオ「株式会社コジマプロダクション」が開発し、505 Gamesが販売を行うゲームソフト「DEATH STRANDING(PC版)」の実況プレイ配信が505 Games提供のもとで行われました。
この事例では、「連日生放送祭」というタイトル通り、2020年7月23日から26日間にわたる長期イベントで、毎日ゲームの実況配信が行われました。
まとめ
ゲーム系インフルエンサーは、熱量の高いフォロワーを大勢獲得している貴重な存在です。
最近では、テレビのCMにも起用されており、小中高生の中には将来の夢はゲーム系ユーチューバーだと宣言する子もいるほどです。
そのため、今後もさまざまな企業が自社商品のプロモーションに起用すると考えられます。
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