人気のアニメ系インフルエンサー6選!相性が良いSNSや企業も紹介

アニメ系インフルエンサーは、聖地巡礼を目的に来日した外国人観光客だけでなく、国内向けのプロモーションにも適した人材です。

事実、スマホアプリや転職サイトなど、幅広い業種の企業がアニメ系インフルエンサーを起用して成果をあげています。

そこで今回は、人気のアニメ系インフルエンサー6選をご紹介していきます。

アニメ系インフルエンサーと相性の良いSNSや企業についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

アニメ系インフルエンサーとは?

アニメ系インフルエンサーとは、アニメに関する情報を発信している、または自作のアニメを活用したコンテンツを投稿しているインフルエンサーのことです。

日本のアニメは世界中で楽しまれており、熱烈な外国人ファンも少なくありません。

そのため、国内向けのコンテンツだけでなく、海外向けに日本のアニメ情報を発信している投稿も、高い需要を誇っています。

アニメ系インフルエンサーの種類

以下は、アニメ系インフルエンサーの一例です。

  • おすすめ作品のレビューを投稿している、アニメ情報系インフルエンサー
  • アニメのコスプレを提案している、ファッション系インフルエンサー
  • アニメの聖地巡礼を紹介している、トラベル系インフルエンサー
  • 自作のアニメを活用したコンテンツを投稿している

一口にアニメ系インフルエンサーといっても、さまざまなジャンルが含まれているのが分かります。

とくに、自作のアニメを活用したコンテンツを投稿しているインフルエンサーは扱っているジャンルが幅広く、ゲームなどのエンタメ・フィギュアなどのグッズ販売・作画ツール・教育・投資など多岐にわたっているのが特徴です。

インバウンドで需要増のアニメツーリズムとは?

アニメツーリズムとは、いわゆる「聖地巡礼」を指しており、アニメや漫画の舞台となった土地や建物を巡り歩く旅行のことです。

印象的だったシーンを再現するかのように写真や動画を撮影することで、自身が作品の世界に参加している気分が味わえます

日本のアニメや漫画は、「クールジャパン・コンテンツ」として世界中に配信されており、熱狂的な外国人ファンが聖地巡礼を目的に訪日しているのです。

しかも、アニメツーリズムはインバウンド需要の増加によって注目を集めているものの、訪日外国人観光客に限らず日本人観光客からも高い関心が寄せられています。

つまり、アニメ関連の情報を発信しているインフルエンサーは、「訪日外国人観光客」と「日本人観光客」の両方にとって、貴重な情報源になっているのです。

「アニメ好き」がフォローしているインフルエンサーは?

2024年4月、インフルエンサーのマッチングプラットフォームSPIRIT(スピリット)を提供しているLIDDELL株式会社は、「アニメとインフルエンサー」に関するアンケート調査を実施し、その結果を公開しています。

同調査はアニメ好きなインフルエンサーを対象に実施されており、「アニメの情報源としているインフルエンサーはどんなジャンル?」という問いに対する回答は、以下の通りでした。

  1. レビューや作品紹介系:21.7%
  2. コスプレ系:19.6%
  3. アニオタ系:15.2%
  4. 特定の作品の紹介・解説系/公式/作者・クリエイター系:8.7%
  5. グッズ紹介:6.5%
  6. 著名人・芸能人:4.3%
  7. 声真似:2.2%
  8. 声優紹介:2.2%

また、順位ごとに人気アカウントの傾向も調査されており、以下のような結果が出ています。

  • レビューや作品紹介系:おすすめ作品をジャンルごとに紹介している、アニメ情報系インフルエンサー
  • コスプレ系:著名なコスプレ系ファッションインフルエンサー
  • アニオタ系:アイドル・アナウンサー・ネイリストなどを含む、特定のアニメが好きなアニオタ系インフルエンサー
  • 特定の作品の紹介・解説系/公式/作者・クリエイター系:特定のアニメに関する考察や情報を発信しているインフルエンサー

アニメ系インフルエンサーと相性が良いSNS

以下の通り、アニメ系インフルエンサーと相性が良いSNSは、扱っているジャンルによって異なります。

  • 自作のアニメーション:動画系のSNS
  • 聖地巡礼:動画系のSNS
  • おすすめアニメの紹介:X(旧Twitter)、またはInstagram、TikTok、YouTubeなどのショート動画
  • イベント紹介:X、Instagram、TikTok

ちなみに、劇場版アニメのレビューは「Instagramストーリーズ」での投稿が、情報量の多いレビューは「X(旧Twitter)」での投稿が主流です。

また、前章でご紹介したLIDDELL株式会社の調査によると、アニメの情報源になっているインフルエンサーが活躍しているSNSの比率について、以下の結果が報告されています。

  • Instagram:34.8%
  • X(旧Twitter):23.9%
  • YouTube:17.4%
  • TikTok:15.2%

ただし、上記のアンケート調査は参加者の男女比に以下のような偏りがあります。

  • 女性のインフルエンサー:95.45%
  • 男性インフルエンサー:4.55%

この点を考慮すると、前年までの調査で1位をキープしていたX(旧Twitter)も、有力な選択肢に含めるべきでしょう。

アニメ系インフルエンサーと相性が良い企業

アニメ系インフルエンサーは、幅広い業界と好相性なのが強みです。

なかでも、以下のジャンルに該当する企業は、アニメ系インフルエンサーと相性が良いことで知られています。

  • 映画・漫画・ゲーム・音楽などのエンタメ系
  • 旅行・観光
  • グルメ
  • ファッション
  • コスメ
  • 子育て・教育
  • 投資・節約などの金融系

人気のアニメ系インフルエンサー6選!

この章では、人気のアニメ系インフルエンサーとして以下の6名をご紹介していきます。

  • からめるさん
  • マリマリマリーさん
  • はじめまして松尾です さん
  • サラタメさん
  • アニヲタ榊原社長さん
  • 軟軟冰(ビンビン)さん

では早速、順番に見ていきましょう。

からめるさん

▼からめるさんのSNS情報(2024年6月時点)

  • YouTubeアカウント:@purinharumaki_karameru/チャンネル登録者数:約247万人
  • YouTubeアカウント(サブチャンネル):@sabumeru/チャンネル登録者数:約20.1万人
  • X(旧Twitter)アカウント:@purinharumaki/フォロワー数:約140万人
  • Instagramアカウント:purinharumaki_karameru/フォロワー数:約39.1万人

続いてご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、可愛らしい自作アニメが評判の「からめる」さんです。

「からめる」さんの投稿は、そのほとんどが1分足らずで完結するショート動画にもかかわらず、しっかりとストーリーが構築されています。

思わずクスッと笑ってしまいそうになるシュールなオチがやみつきになり、ついつい繰り返し再生してしまう、残業中のブレイクで癒やされている、といったコメントが多数寄せられていました。

シンプルなのに温かみがあるイラストはキャラクターが定番化されており、LINEスタンプでも多くのユーザーにダウンロードされています。

マリマリマリーさん

▼マリマリマリーさんのSNS情報(2024年6月時点)

  • YouTubeアカウント:@marymarymary80s/チャンネル登録者数:約159万人
  • TikTokアカウント:@marymarymary_80s/フォロワー数:約24.99万人
  • Instagramアカウント:marymarymary_80s/フォロワー数:約4.9万人
  • X(旧Twitter)新アカウント:@marymarymarynew/フォロワー数:6,289人
  • X(旧Twitter)旧アカウント:@marymarymary803/フォロワー数:約2.99万人

最初にご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、同ジャンルの第一人者である「マリマリマリー」さんです。

5人組で構成されている「マリマリマリー」さんは、レトロポップなオリジナルアニメが特徴で、Z世代を中心に「シュールなコントが面白い!」と注目されています。

YouTubeチャンネルを2020年8月に開設後、2年も経たずにチャンネル登録者数が100万人を突破し、2023年7月にはテレビ大阪の「SNS発見アドベンチャー ふぉろみ&ただみ」に抜擢されるなど、人気・実力・知名度すべてにおいて業界をリードする存在です。

放送作家3人×イラストレーター×プロデューサーという、プロフェッショナル5名がタッグを組んで、以下のようなプロモーションを手掛けています。

  • アニメキャラクターのグッズ販売
  • アニメの世界観を生かしたカフェの開設
  • マリマリマリーのオリジナルグッズサイトの運営

ちなみに、マリマリマリーさんのX(旧Twitter)は新アカウントへ移行中なため、旧アカウントをフォローしている方は、注意が必要です。

はじめまして松尾です さん

▼はじめまして松尾です さんのSNS情報(2024年6月時点)

  • YouTubeアカウント:@hajimemashite/チャンネル登録者数:約128万人
  • TikTokアカウント:@animematsuo/フォロワー数:約58.4万人
  • X(旧Twitter)アカウント:@20hajimemashite/フォロワー数:約20.67万人
  • Instagramアカウント:omuraisuumaidesu/フォロワー数:約7.7万人

続いてご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、自作アニメが評判のYouTuber「はじめまして松尾です」さんです。

自主制作のアニメはシュールなギャグテイストが特徴で、数十秒から数分の投稿が大半を占めています。

日本のアニメというより、むしろセサミストリートのような海外アニメを連想させるテイストになっているのは、パキスタンで育った影響なのかもしれません。

「はじめまして松尾です」のプロフィールに記載されている通り、未成年ながらアニメ制作のスキルは非常に高く、動物をモチーフにした定番キャラクターを製品化し、オリジナルグッズとして販売されています。

サラタメさん

▼サラタメさんのSNS情報(2024年6月時点)

  • YouTubeアカウント:@salatame/チャンネル登録者数:約76.4万人
  • YouTubeアカウント(サブチャンネル):@ten.salatame/videos/チャンネル登録者数:約13.5万人
  • X(旧Twitter)アカウント:@SALATAME_media/フォロワー数:約5.99万人
  • TikTokアカウント:@salatame.yt/フォロワー数:8人

続いてご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、「さん」付けのYouTuber名が印象的な「サラタメさん」さんです。

「サラタメさん」が幅広い世代から人気を集めている理由は、難関なビジネス書について、誰が見ても分かりやすいようにアニメーションを活用して解説されているからでしょう。

ビジネス書籍まとめ系YouTuberとしては異例の、チャンネル登録者数76.4万人を獲得されていることからも、支持率の高さが伺えます。

映像だけでなく、通勤時間を有効活用したい人にも視聴して貰えるように、一定の速度で語りかけるなど、耳で聞くだけでも内容が理解できる工夫が凝らされているのも、お手本にしたいポイントです。

パワハラと膨大な残業によって胃潰瘍にまで追い込まれたブラック企業から、ホワイト企業へ転職した自身の経験を赤裸々に明かしているのも、多くのフォロワーに好感を持たれている理由でしょう。

自身の経験から得たノウハウを、現状を打開したいと悩んでいる人へ向けて提供することで成果をあげている「サラタメさん」ですが、今後は後発でスタートさせたTikTokでの活躍も期待されています。

アニヲタ榊原社長さん

▼アニヲタ榊原社長さんのSNS情報(2024年6月時点)

  • TikTokアカウント:@seiichi_s/フォロワー数:約11.61万人
  • YouTubeアカウント:@anime-sakakibara/チャンネル登録者数:約11万人
  • Instagramアカウント:seiichi_sakakibara/フォロワー数:約6万人
  • X(旧Twitter)アカウント:@sakakibara_sns/フォロワー数:約2.39万人

続いてご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、幼児向けからBLまであらゆるジャンルを紹介している「アニヲタ榊原社長」さんです。

「アニヲタ榊原社長」さんのSNSアカウントでは、主に以下のようなコンテンツを投稿されています。

  • 放送予定のおすすめアニメ●選
  • 面白かったアニメを総括した、シーズンまとめ紹介
  • アニメ化で成功、または失敗した漫画の紹介
  • アニメ化して欲しい漫画の紹介
  • 同じ声優が担当しているキャラクターの紹介

デジタル事業の大手サイバーエージェントでインフラエンジニアやソーシャルゲーム、Webアナリストの経験を積んだ「榊原清一(サカキバラセイイチ)」が運営するSNSは、総フォロワー数35万人以上の人気を博しています。

2015年には、インフルエンサーのキャスティングやSNSのPRを行う「株式会社EMOLVA」を設立し、年商2億円のSNSマーケティング会社に成長させました。

アニメ系インフルエンサーの需要がショート動画系のSNSへ移行している時流を読み取り、Instagram専門メディア「Insta Cloud(インスタクラウド)」を開設されています。

軟軟冰(ビンビン)さん

▼軟軟冰(ビンビン)さんのSNS情報(2024年6月時点)

  • X(旧Twitter)アカウント:@pandanekooo/フォロワー数:3,489人

最後にご紹介する人気のアニメ系インフルエンサーは、2022年8月2日放送の「マツコの知らない世界」で一躍有名になった、「軟軟冰(ビンビン)」さんです。

中国出身の「軟軟冰(ビンビン)」さんは公式のYouTubeチャンネルは持っていないものの、中国版YouTubeとして知られる「ビリビリ動画チャンネル」で47万人以上、weiboで50万人以上のフォローを獲得されています。

「アニメの聖地巡礼が趣味!」と明言しているだけあって、日本47都道府県を制覇した強者です。

日中バイリンガルの強みを活かし、以下の経歴を経て、アニメイベントやアニソン歌手生配信番組などの司会を担当するなど、日本と中国の両方で活躍しています。

  • 早稲田大学を卒業
  • 日本アニメ業界関連会社に就職
  • 20以上のアニメ作品の海外版権販売や日中共同制作アニメの制作進行を担当

2018年に仲間と映像制作会社を立ち上げて以降、より精力的に中国の若者に向けて日本アニメの情報を発信されています。

日本の事情に精通していて、なおかつ日本語が堪能な「軟軟冰(ビンビン)」さんは、中国向けのインバウンドプロモーションを検討されている企業にとって、まさに理想的なビジネスパートナーと言えるでしょう。

アニメ系インフルエンサーのタイアップ事例3選!

ここからは、アニメ系インフルエンサーと企業のタイアップ事例として、以下3の投稿をご紹介していきます。

  • 「からめる」×「海上保安庁」
  • 「マリマリマリー」×「コミックシーモア」
  • 「サラタメさん」×「株式会社マイナビ」

訴求力を高めるためにどのような工夫が凝らされているのか、個別に解説して行きます。

「からめる」×「海上保安庁」

上記の投稿は「からめる」さんと「海上保安庁」のタイアップ事例で、海で有事が起こった際の対処法についてPRされています。

ともすれば堅苦しくなってしまうテーマにもかかわらず、思わずほっこりするような子供受けする世界観を演出できるのは、自主制作アニメならではの強みです。

30秒ほどのアニメ動画の制作が得意な「からめる」さんを起用することで、視聴者の意識を「海の事件事故は118番」というメッセージだけにフォーカスさせるミッションを成功させています。

「マリマリマリー」×「コミックシーモア」

上記の投稿は「マリマリマリー」さんと、漫画アプリを提供している「コミックシーモア」のタイアップ事例です。

コミックシーモアが、公式LINE友だち人数1.000万人を記念したキャンペーンをPRする動画になっています。

最大の特徴は、マリマリマリーさんのコント動画がほぼ全編を占めているところでしょう。

コメントの冒頭に「タイアップ」と明記しつつ、視聴者にアニメを楽しんでもらうことを優先させている動画は、非常に好感が持てます。

限定クーポンを提供できるのは、数々のタイアップ案件で成果をあげている「マリマリマリー」さんの実力を、企業が評価している証です。

このほか、以下のタイアップ案件もマリマリマリーさんが担当されています。

  • 森永製菓株式会社:YouTubeとXでコラボキャンペーンを担当
  • Apex Legends:3周年コレクションイベントのPR
  • VANS:撥水加工を施されたシューズのPR
  • 株式会社ビームス:コラボレーションアイテムの制作

「サラタメさん」×「株式会社マイナビ」

上記の投稿は、「サラタメさん」と「株式会社マイナビ」のタイアップ事例で、キャリQライブの様子が撮影されています。

キャリQライブとは、株式会社マイナビの「マイナビ転職」と、株式会社サイバーエージェントが若手ビジネスパーソン向けに運営しているメディア「新R25」が共同で開催しているプロジェクトで、仕事の悩みを抱えている人同士が交流できるオンラインコミュニティのことです。

20代中盤のビジネスパーソンから絶大な支持を得ている「サラタメさん」がゲスト出演し、チャットに寄せられた質問にリアルタイムで回答されています。

ありきたりな「きれいごと」ではなく、誤解を恐れず「ぶっちゃけた主観」で回答しているのが印象的です。

今こそ狙い目な業界や、まだ様子を見た方が安全な業界、年齢的なシビアな現状なども解説されており、転職希望者にとって大いに役立つ中身の濃い内容になっています。

まとめ:アニメ系インフルエンサーの起用を検討してみよう!

この記事では、アニメ系インフルエンサーについてご紹介してきました。

日本アニメのファン層は国内・海外を問わず増加傾向にあり、アニメツーリズムという新しい市場が生まれるほど、その人気はうなぎ登りです。

しかもアニメ系インフルエンサーには、トラベル関連の観光商材だけでなく、コスプレ関連のファッションブランドやコスメなど、幅広いジャンルで活躍できるポテンシャルを持っています。

新しいプロモーションを開拓するなら、アニメ系インフルエンサーの起用を検討してみてはいかがでしょうか。

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