商業施設×インフルエンサーの成功事例6選|成功事例の共通点や注意点も解説

商業施設の集客手法が多様化するなかで、インフルエンサーマーケティングは来館動機を生み出す有効な手段として注目されています。
その一方で、インフルエンサーの選定や設計次第で成果に大きな差が生まれるのも事実です。
そこでこの記事では、商業施設×インフルエンサーの成功事例をもとに、施策がうまく機能する理由や共通点、実施時の注意点などについて解説していきます。
来館動機を高める設計や自施設に合った施策づくりの秘訣についても解説していますので、ぜひ参考にして、自施設に合った活用法のヒントを見つけてください。
目次
商業施設でインフルエンサーマーケティングが注目される理由
商業施設のマーケティングは、長年にわたってテレビCMや雑誌などの従来型マスメディアが主軸でした。
しかし、近年では「来館動機の多様化」や「情報接触の変化」が加速し、従来型の集客手段では十分な成果が得にくくなっています。
そこで、商業施設における新たな広告手段として注目を集めているのが、インフルエンサーマーケティングです。
なぜ、多くの商業施設がインフルエンサーマーケティングに注目し、実際にシフトチェンジしているのか、その理由として以下の7点があげられます。
- 広告よりも「リアルな体験共有」が来館動機につながるため
- Instagram・TikTokなどSNSが商業施設集客の主戦場になっているため
- インフルエンサー経由でこれまで届かなかった層にリーチできるため
- 写真・動画による「インスタ映え」「体験価値」が拡散されやすいため
- UGC(ユーザー投稿)が自然な口コミとして信頼されやすいため
- キャンペーン・イベント施策と組み合わせやすく集客効果を高めやすいため
- 地域性・施設特性に合った発信がしやすいため
順番に解説していきます。
広告よりも「リアルな体験共有」が来館動機につながるため
商業施設におけるインフルエンサーマーケティングが注目されている1つ目の理由は、広告よりも「リアルな体験共有」が来館動機につながっているためです。
そもそも商業施設の魅力は、商品そのものだけでなく、空間や雰囲気、過ごし方を含めた総合的な体験にあります。
つまり消費者は「情報量」ではなく、「体験の具体性」によって商業施設へ足を運ぼうと決意する傾向が強いのです。
事実、インフルエンサーが施設内で体験した飲食や買い物、回遊の様子を自身の言葉で発信すると、そのコンテンツには閲覧者から「訪問後のイメージを具体的に描きやすくなった」、といった主旨のコメントが数多く寄せられます。
何より、第三者視点の体験談は広告感が抑えられ、信頼性が高まりやすいのです。
こうした体験共有が「自分も行ってみたい」という感情を喚起し、来館という消費者行動を後押ししています。
Instagram・TikTokなどSNSが商業施設集客の主戦場になっているため
多くの消費者が来館前の情報収集にSNSを活用しているため、今ではInstagramやTikTokが商業施設集客の主戦場になっています。
そもそも商業施設では、立地や店舗構成だけでなく、空間の雰囲気や過ごし方まで含めて検討される傾向があります。
つまり、写真や短尺動画によって施設の空気感や体験シーンを直感的に伝えられるSNSは、公式サイトや広告よりも接触頻度が高まりやすい媒体なのです。
また、インフルエンサー投稿を起点とした拡散はエンゲージメントを生みやすく、新規来館のきっかけとして大いに機能しています。
インフルエンサー経由でこれまで届かなかった層にリーチできるため
インフルエンサー経由で新たな層にリーチできる理由は、既存の広告接点とは異なるコミュニティに情報を届けられるためです。
商業施設の情報は、これまで公式発信や広告に関心を持つ層に偏りがちでした。
一方、インフルエンサーは特定の価値観や関心を共有するフォロワーとの関係性を築いており、その発信は自然な形で受け取られやすいのです。
実際、フォロワーの生活動線や嗜好に沿った投稿は、これまで接点のなかった潜在層にも届きやすく、来館のきっかけになっています。
共感を生み出すリーチ力は、インフルエンサー施策ならではの大きな強みです。
写真・動画による「インスタ映え」「体験価値」が拡散されやすいため
「インスタ映え」する写真や「体験価値」がダイレクトに伝わる動画は、SNS上で拡散されやすい傾向がみられます。
大前提として、写真や動画といった視覚情報は、商業施設の魅力を伝える絶好のツールです。
たとえば、商業施設の空間演出・商品陳列・飲食体験といった情報は、文章よりもビジュアルで伝えた方が簡単かつ瞬間的に理解してもらえます。
とくに、インスタ映えする写真や短尺動画はSNSユーザーから注目されやすく、保存やシェアといった行動につながる確率が高いのです。
なにより体験の空気感や楽しさといった「体験価値」が直感的に伝わることで共感が生まれ、投稿自体が次の来館を促す導線として機能し、さらに「他の人にも知って欲しい!」という閲覧者の拡散欲を後押ししています。
UGC(ユーザー投稿)が自然な口コミとして信頼されやすいため
インフルエンサーの投稿を起点としたUGCが自然な口コミとして信頼されやすい理由は、企業発信ではない第三者視点の体験情報として受け取られるためです。
ユーザーは広告的な表現に対して警戒心を持ちやすく、実体験に基づく声を重視する傾向があります。
つまり、来館者が撮影した写真や感想は生活者目線だからこそ、共感を生みやすいのです。
さらに、複数のUGCが重なることで情報の信頼性が強化され、商業施設への安心感や来館意欲を高める要因になっています。
キャンペーン・イベント施策と組み合わせやすく集客効果を高めやすいため
キャンペーンやイベント施策と組み合わせやすいのは、インフルエンサー施策の集客効果を高める重要な要素です。
期間限定の企画は「今行く理由」を明確にする効果があり、SNS上でユーザーに来場を促す方法としても定評があります。
とくに、限定メニューや体験イベントは話題性が高く、投稿自体が来館の疑似体験としても機能しているのです。
加えて、事前告知から体験共有、開催後の振り返りまでを一連の流れとして設計できるため、接触回数を増やしやすいというアドバンテージもあります。
「オンラインの話題化」と「オフラインの集客」を連動させやすいのは、インフルエンサーマーケティングならではの強みです。
地域性・施設特性に合った発信がしやすいため
地域性や施設特性に合った発信がしやすいのも、商業施設におけるインフルエンサー施策が注目される理由の一つです。
商業施設は立地や来館者層によって役割が異なるため、全国一律の広告では魅力が十分に伝わりません。
その点、地域に根ざしたインフルエンサーであれば、生活動線や利用シーンを踏まえた発信が可能です。
たとえば、通勤途中の立ち寄りや休日の過ごし方など、具体的な解説によって来館後のイメージがよりリアルに伝わります。
この親和性の高さが、施策全体の説得力を高めているのです。
商業施設×インフルエンサーの成功事例5選
商業施設とインフルエンサーを組み合わせた施策で成果をあげるには、成功事例を参考にするのが1番の近道です。
この章では、以下の代表的な成功事例をピックアップし、成果につながった施策ポイントについて解説していきます。
- エキュート立川 × ばっしー/東京お得グルメ
- グランスタ東京 × flukeグルメ
- エキュート品川 × haruka 美味しいもの発掘係
- ペリエ西船橋 × りょうじのごはん【東京・千葉のグルメ記録】
- 横浜モアーズ × インフルエンサー起用ブランドコンテンツ広告
順番に解説していきます。
エキュート立川 × ばっしー/東京お得グルメ
こちらは、エキュート立川がグルメ系インフルエンサーの「ばっしー/東京お得グルメ」さんを起用し、来館動機を具体化することで日常利用を促進した成功事例です。
駅ナカ施設であるエキュート立川は、通勤・通学動線と親和性が高い一方で、短時間の利用に留まりがち、という課題を抱えていました。
そこで人気のグルメ系インフルエンサーに館内店舗やメニューを体験ベースで紹介してもらい、価格感や利用シーンを明確に示して来館動機を具体化したのです。
その結果、視聴者は来館後の行動を想像しやすくなり、立川エリアの生活者を中心に関心を喚起しただけでなく、日常利用に直結する訴求に成功しました。
グランスタ東京 × flukeグルメ
こちらは、グランスタ東京がグルメ系インフルエンサーの「flukeグルメ」さんを起用して、施設内飲食の体験価値を向上させた成功事例です。
東京駅構内は利用者が多い反面、店舗数の多さから利用者が選択に迷いやすいのが課題でした。
そこで採用したのが、限定メニューや話題性のある飲食店を中心に、味や雰囲気を視覚的に伝えることができる、インフルエンサーマーケティング施策です。
これにより視聴者は、短時間利用や手土産購入など具体的な利用シーンが想像しやすくなり、結果として駅ナカならではの魅力を再認識させる導線づくりに成功しました。
エキュート品川 × haruka 美味しいもの発掘係
上記の投稿は、エキュート品川がグルメ情報の発信を得意とする「haruka 美味しいもの発掘係」さんを起用して、駅ナカ利用に即した訴求に成功した事例です。
そもそも品川駅は通勤や出張での利用が多く、短時間での立ち寄りや手土産の需要が高い立地です。
実際の投稿では、館内スイーツや惣菜を中心に、価格感や用途を具体的に示す構成を採用し、これにより閲覧者は「移動前後に買える」「仕事帰りに寄れる」といった利用シーンを想像しやすくなりました。
日常導線に組み込みつつ、施設価値を自然に向上させた成功事例と言えます。
ペリエ西船橋 × りょうじのごはん【東京・千葉のグルメ記録】
こちらは、ペリエ西船橋が地域密着型のグルメ発信を得意とする「りょうじのごはん【東京・千葉のグルメ記録】」さんを起用して、生活圏に根ざした集客増加に成功した事例です。
西船橋エリアは通勤・乗換利用が多く、日常的な立ち寄り需要が高い立地です。
そこで、親和性の高いインフルエンサーに館内カフェや飲食店を体験ベースで紹介してもらい、価格感や利用シーンを具体的に伝えてもらいました。
その結果、閲覧者は自分の生活動線に重ねて施設利用を想像しやすくなり、ターゲットエリアからの集客につながっています。
横浜モアーズ × インフルエンサー起用ブランドコンテンツ広告
上の投稿は、横浜モアーズが3名のインフルエンサーを起用したブランドコンテンツ広告によって、以下の成果をあげた成功事例です。
- 認知拡大
- ブランドイメージの醸成
- ショッピング好きのターゲット層から、高いクリック数を獲得
- 実店舗への集客
そもそも商業施設の情報発信では、広告色が強いとユーザーに敬遠されやすい課題があります。
そこで横浜モアーズではインフルエンサーの表現力を活かし、横浜での過ごし方やライフスタイルの一部として施設の魅力を伝える構成を採用しました。
さらに投稿を広告配信と組み合わせることで、フォロワー以外のSNSユーザーにも自然な接触機会を広げています。
これら複数の手法がシナジー効果を生み、今回の成果につながったのです。
成功事例から読み解く商業施設インフルエンサー施策の共通点
インフルエンサーマーケティングに成功している商業施設には、以下7つの共通点があります。
- 施設・店舗の世界観とインフルエンサーの発信ジャンルが一致している
- フォロワー数よりも来館者像との親和性を重視している
- 商品紹介ではなく「体験ストーリー」として発信している
- 駅立地・期間限定・持ち帰りなど利用シーンが明確に設計されている
- 動画(リール・ストーリーズ)を中心に視覚的訴求を強化している
- 投稿単体で終わらせず来店導線まで設計している
- PR感を抑えた自然な表現で信頼性を担保している
順番に解説していきます。
施設・店舗の世界観とインフルエンサーの発信ジャンルが一致している
インフルエンサーは、特定の価値観や関心を共有するフォロワーと関係性を築いています。
そのため、発信テーマと施設の方向性が一致しているほど、投稿内容に違和感が生じにくくなり、さらに広告的な印象が薄まって体験談として自然に受け取られやすくなります。
この一致が共感と信頼を生み、来館行動へとつながっていくのです。
フォロワー数よりも来館者像との親和性を重視している
フォロワー数よりも来館者像との親和性を重視する姿勢は、多くの成功事例に共通しています。
そもそもフォロワー規模が大きくても、属性や関心が施設の想定来館者と一致しなければ、行動には結びつきにくいのです。
実際、年齢層や生活圏、利用シーンが近いインフルエンサーほど、投稿内容が自分事として受け取られやすくなります。
親和性の高いフォロワーを持つ発信者は反応の質も高く、来館につながる可能性を高めます。
この視点が、インフルエンサー施策の精度を支えているのです。
商品紹介ではなく「体験ストーリー」として発信している
機能や価格を淡々と並べただけの商品紹介は、広告色が強いためSNS上で敬遠されがちです。
これに対し、来館前から施設内での過ごし方を時系列で紹介している投稿には、閲覧者が「追体験しやすい」という強みがあります。
食事や買い物、回遊の流れをストーリー仕立てで伝えることで、来館後の行動を具体的に想像させる効果が高まり、自然な来館動機を後押しするのです。
駅立地・期間限定・持ち帰りなど利用シーンが明確に設計されている
利用シーンが明確に設計されているのも、成功事例に共通する特徴です。
とくに駅立地の商業施設は滞在時間が限られる利用者が多く、来館理由が曖昧だと行動につながりにくい傾向があります。
そこで、「仕事帰りに立ち寄れる」「期間限定で今しか体験できない」「持ち帰りできる」といった具体性を添えて、判断のハードルを下げているのです。
こうした利用シーンは写真や動画とも相性が良く、発信内容の説得力を高めて来館行動を後押しします。
動画(リール・ストーリーズ)を中心に視覚的訴求を強化している
動画を中心に視覚的訴求を強化しているのも、インフルエンサーマーケティングで成果を上げている商業施策の特徴です。
SNSでは動画コンテンツが発見されやすく、とくにリールやストーリーズは接触機会を広げる役割を担っています。
短尺動画は施設内の雰囲気や動線、体験の流れを直感的に伝えられるため、来館前の判断材料として機能しやすいのです。
なかでも、ストーリーズの即時性や限定感はイベント告知とも相性が良く、視覚的理解と来館意欲の促進に役立ちます。
投稿単体で終わらせず来店導線まで設計している
インフルエンサーマーケティングで成果をあげている商業施設は、投稿単体で終わらせずに来店導線までを緻密に設計しています。
たとえSNSで興味を持っても、場所・行き方・利用すべきタイミングなどが不明確だと、今すぐ足を運ぼうとは思ってもらえません。
だからこそ、店舗の位置・開催期間・立ち寄りやすさを具体的に示して、来店のハードルを大きく下げる必要があるのです。
さらに、複数投稿やストーリーズを活用して接触機会を重ねることで想起が強化されます。
閲覧から来店へと格上げするには、こうした一連の導線設計が欠かせません。
PR感を抑えた自然な表現で信頼性を担保している
PR感を抑えた自然な表現で発信しているのも、成功事例の共通点です
SNS上では広告色が強い投稿ほど警戒されやすく、内容が十分に伝わらないリスクがあります。
これに対し、インフルエンサー自身の体験や意見を軸にした表現は、第三者視点のファクト情報として信用されやすいのが特徴です。
過度な演出を避けた投稿は共感を生み、信頼性の担保につながります。
商業施設でインフルエンサー施策を行う際の注意点
一方、商業施設でインフルエンサー施策を行う際は、以下の注意点についても留意する必要があります。
- PR表記・ステルスマーケティング規制を軽視しない
- 投稿内容を細かく縛りすぎてインフルエンサーの個性を失わない
- 炎上・ネガティブコメント発生時の対応ルールを決めておく
- 単発施策で終わらせず効果測定と改善を行う
- インフルエンサー投稿を「出して終わり」にしない
順番に解説していきます。
PR表記・ステルスマーケティング規制を軽視しない
PR表記やステルスマーケティング規制を軽視しないことは、施策の信頼性を保つうえで不可欠です。
広告であるにもかかわらず、その事実を明示しない発信は、発覚時に強い不信感を招きます。
法規制の強化が遅れていた日本でも、昨今では事業者側の管理責任が問われるようになってきました。
だからこそ、PRであることを明確にしたうえで自然な表現を設計する姿勢が重要なのです。
投稿内容を細かく縛りすぎてインフルエンサーの個性を失わない
投稿内容を細かく縛りすぎないことも、施策の成果を左右する重要な視点です。
インフルエンサーの価値は、語り口や視点といった個性にあります。
表現を統一しすぎると広告感が強まってフォロワーの反応が鈍くなるため、最低限のルールに留め、発信者らしさを活かす設計が理想的です。
炎上・ネガティブコメント発生時の対応ルールを決めておく
リスク管理の一貫として、必ず炎上やネガティブコメントへの対応ルールを事前に決めておきましょう。
SNS上の反応は予測しづらく、初動対応の遅れが批判を拡大させる可能性が高いのです。
とくに、商業施設は不買運動に繋がりかねません。
判断基準や役割分担を明確にしておくことで、冷静で一貫した対応が可能になります。
こうした備えが、施策全体のリスク管理を支えるのです。
単発施策で終わらせず効果測定と改善を行う
精度を高めるには、単発施策で終わらせず、効果測定と改善を繰り返す必要があります。
そもそも再生数や反応だけでは、来館や購買につながったかを正確に判断できません。
KPIを設定して数値を振り返ることで、初めてどの要素が成果に寄与したのかが見えてきます。
この検証と改善の積み重ねが、インフルエンサー施策の精度を高めていくのです。
インフルエンサー投稿を「出して終わり」にしない
インフルエンサー投稿を出して終わりにしない姿勢も、成否を分ける重要なポイントです。
SNSには次々と新しいコンテンツが投稿されているため、単発では伝えたい情報が十分に届きません。
リポストや広告配信、UGC活用などで接触回数を増やして、認知や想起を強化しましょう。
この設計が、インフルエンサー施策の効果を最大化するポイントなのです。
成功事例を参考に施設に合った施策設計を!
商業施設とインフルエンサーを組み合わせた施策は、来館者像や施設特性に即した設計が成果を左右します。
なにより、単にSNS上で話題性を狙うのではなく、来館を促す視点が欠かせません。
事実、成功事例に共通するのは、世界観の一致や体験重視の発信、来店導線まで見据えた一貫性です。
その一方で、法規制やリスク管理、継続的な効果測定などが難易度をあげています。
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