【2024年最新】インフルエンサーとは?起用するメリットを徹底解説

近年SNSの需要は目を見張るものがあります。今まで主要とされていたInstagramやYoutubeだけではなく、最近ではTikTokや、Twitterも勢いを増しています。

最近では、SNSでインフルエンサーがたまたま投稿してくれたことで商品が大売れし、そのご経験からインフルエンサーを起用したマーケティングを実施してみようと思った、という企業様も少なくありません。

今やプライベートだけでなく、マーケティング、プロモーションなど、ビジネスの世界の選択肢としても欠かせない存在となっているインフルエンサーとはどんな存在なのか?徹底的に解説していきます。

インフルエンサーとは?

インフルエンサーというのは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)において、社会的影響力を持つ個人のことを指します。

昨今、日本で使用率の高いSNSは、Instagram、TikTok、Youtube、Twitterの4媒体となっており、いずれかの媒体で多くのフォロワー数や登録者数を保持している場合、その総称をインフルエンサーと呼ぶことが多いです。

どの媒体で影響力を持つインフルエンサーかによって呼び名が変わり、Instagramの場合はインスタグラマー、TikTokの場合はティックトッカー、Youtubeの場合はユーチューバー、Twitterの場合はアルファツイッタラーなどと呼ばれます。

インフルエンサーは発信力を持っているため、一度の投稿でたくさんの人々に影響を与えることが可能です。

なぜインフルエンサーが注目されているのか?

少し前まで、注目を浴びる存在というのは、テレビや雑誌に出演している芸能人かモデルばかりでした。

それに比べてインフルエンサーは、芸能人やモデルのような高嶺の花の存在ではなく、いつも身近に感じることができ、一番共感できる存在であると言えます。

フォロワーがそのように感じるのは、インフルエンサーが憧れであるにも関わらず、自身のプライベートや日常を赤裸々に発信しているため、親近感を覚えるからです。

そのため、芸能人やモデルに比べて、応援したい!というフォロワーの熱量が非常に高く、プロモーションに起用することで、商品やサービスが爆発的に売れるという現象が起こります。

また、専門性が高い情報発信をしてくれるというのもインフルエンサーの魅力です。

テレビやラジオからも情報を取得することはできますが、SNSの専門家をフォローする方が、バラエティに富んだより専門的な情報を取得することができます。

以前は、SNSは若年層のものという考え方が大きかったですが、現在では年齢を問わず、スマホを持っている世代なら誰でも楽しむことができるようになったことも、インフルエンサーという存在がより世間に認知されるようになったきっかけと言えます。

インフルエンサーの種類

インフルエンサーのフォロワー規模によって、呼び名が変わることがあります。

マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーとは、フォロワー数が少なめのインフルエンサーのことを指します。

マイクロインフルエンサーのフォロワー数の定義は、会社によってばらつきはあるものの、一般的には1万フォロワー前後のインフルエンサーを指すことが多いです。

フォロワー数はそこまで多くないものの、距離感が非常に近いため、一人一人のフォロワーの熱量が高く、エンゲージメントが高いというのが特徴です。

このレンジのインフルエンサーが一番多いです。

ミドルインフルエンサー

一般的にインフルエンサーと呼ばれる存在が、ミドルインフルエンサーに当たります。

ミドルインフルエンサーは、3万フォロワー以上、100万フォロワー以下のインフルエンサーを指すことが多いです。

一度にたくさんの人に発信する影響力を持っており、マイクロインフルエンサーに比べて、より信頼性のある情報を発信しています。

マーケティングやプロモーションに一番よく起用されるのは、コストパフォーマンスに優れたこのレンジのミドルインフルエンサーになります。

メガインフルエンサー

メガインフルエンサーとは、ミドルインフルエンサーよりもさらに強力な発信力を持ったインフルエンサーです。

フォロワー数でいうと、100万フォロワーを超えるインフルエンサーのことを指します。

圧倒的な影響力を持っており、有名人や、業界のリーダー的存在であると言えます。

メガインフルエンサーが一言発言するだけで、世の中のトレンドが変わったりすることもあるほどで、常に多くの人の注目が集まります。

そのため、メガインフルエンサーがマーケティングやプロモーションで起用される際は、通常のPR投稿ではなく、コラボという形で商品やサービスを新しく作ることで、ブランドの価値や売上を向上させるという手法が多いです。

インフルエンサーが利用するSNSプラットフォーム別の特徴

近年さまざまなSNSプラットフォームがローンチされていますが、ここでは日本で特に注目度の高い4つのSNSについて解説していきたいと思います。

Instagram(インスタグラム)

Instagramは、Meta(元Facebook)が運営しており、写真を中心とした投稿がメインで、Instagramで綺麗に見える写真を指す「インスタ映え」という言葉が流行語になるほどの勢いがあります。

今までは、フォロワー以外への露出が少ない閉鎖的なSNSという特徴がありましたが、最近では「リール」と呼ばれるショート動画に力を入れており、大きく露出されることでバズる可能性が高く、注目を浴びています。

フィード投稿やストーリー投稿で、フォロワーに向けてのみ発信する、というスタイルが、TikTokに負けないために始めたと言われるショート動画で開国されたということになります。

また、Instagramは現在、全SNSの中で一番中心的な存在であると言えます。

なぜなら、他の三媒体のSNSで有名なインフルエンサーでも、必ずInstagramのアカウントを持っているからです。

これは、Instagramが連絡ツールとして使用されているという点が大きいです。

特に若年層では、LINEのやり取りではなく、InstagramのDMでチャットをする、ということが当たり前になりつつあります。

誰でも必ずやっている、ということから、連絡ツールとしても申し分ないため、今や必須のSNSと言えるでしょう。

Instagramで活動するインフルエンサーのことを、一般的にインスタグラマーと呼びます。

TikTok(ティックトック)

TikTokは、今一番勢いのあるSNSと言っても過言ではないでしょう。

元々日本でショート動画といえば、「Vine」というアプリが流行しかけていたのですが、サービスが終了となってしまいました。

その何年後かに出てきたのがTikTokです。

TikTokは中国のByteDance(バイトダンス)株式会社が運営しているショート動画プラットフォームになります。

最初は、若年層の中で、指定の歌とダンスをショート動画にする、というテーマでヒットしましたが、今ではさまざまな使い方をされています。

TikTokの強みは、なんといってもそのアルゴリズムです。

AIで、ユーザーが欲しがるであろう動画を次から次へと表示することで、ユーザーは何も考える必要がなく、ただただスワイプするだけで楽しむことができます。

このAIのレコメンド精度が非常に高く、中国の技術力の高さを感じさせられます。

ユーザー好みのショート動画で、一瞬で最大限の刺激を与えることができるので、中毒性も高く、プライベートに支障が出てしまう人が続出しています。

また、インフルエンサーからすると、その爆発的な発信力が魅力で、フォロワーが全くいない人が投稿しても、100万回再生されるということもざらにあります。

そのため、音楽の世界では、「新曲をリリースするならまずはTikTokで流行らせろ」と言われるくらい、流行やトレンドの発端はSNSとなっています。

TikTokの爆発的な人気に焦りを覚えたInstagramとYoutubeが、急いでショート動画事業に参入するほどの状況です。

TikTokで活動するインフルエンサーのことを、一般的にティックトッカーと呼びます。

Youtube(ユーチューブ)

Youtubeは、Googleが運営している動画コンテンツプラットフォームになります。

Googleもレコメンドエンジンは優秀で、過去に見た動画や登録しているチャンネルなどから、ユーザーにあった動画をおすすめしてくれます。

ロング動画は基本的に全てYoutubeに集まっているというほど、独占状態です。

Googleは広告の会社と言われていることもあり、動画投稿者が、広告を通して企業から収益を得られるモデルを構築しているため、インフルエンサーが一番収益化しやすいプラットフォームとなっております。

他のSNSプラットフォームでは、プラットフォーマーである企業が直接的に収益化する仕組みを構築していないため、広告代理店から案件をもらって収益を得るというインフルエンサーがほとんどです。

また、Youtubeの動画は長時間になるものが多いため、一人一人のファンの熱量が、他のSNSのインフルエンサーに比べて圧倒的に高いという特徴があります。

そのため、インスタグラマーとユーチューバーが、Instagramで1投稿した場合、ユーチューバーの投稿の方が倍くらいエンゲージメントが高いです。

このことから動画と写真では、ファンがインフルエンサーとの間に感じる距離感も全く違うということがわかります。

Youtubeで活動するインフルエンサーのことを、一般的にユーチューバーと呼びます。

Twitter(ツイッター)

TwitterはTwitter社によって運営されています。

最近ではイーロンマスクに買収されたことで話題になりましたが、現在はCEOを退いています。

テキストベースで、気軽に投稿することができるという点がTwitterの特徴です。

また、他のSNSにはないリツイートという機能があり、他者の投稿を拡散することができます。

このリツイートという機能が強力で、ユーザーの共感を得ることができれば、フォロワーが全くいなかったとしても、1000万インプレッションに到達することもあります。

SNSなどで大きく拡散されることを指す「バズる」というネットスラングは、Twitterで一躍有名になりました。

長らく利用されているSNSなのですが、いまだに根強い人気を誇っており、テキスト系のSNSでTwitterに対抗できるようなアプリはいまだにありません。

政治色の強いプラットフォームでもあり、色々な人の考え方が交錯する点も、Twitterが人気になる要素の一つです。

他の三つのSNSでは、自分の投稿についたコメントを削除することができるのですが、Twitterに限ってはコメントを削除することができません。そのため、炎上する可能性が一番高いSNSになります。

そのため、Twitterでマーケティングやプロモーションを実施する場合は、特に気をつけなければなりません。

Twitterで活動するインフルエンサーのことを、一般的にアルファツイッタラーと呼びます。

インフルエンサーをマーケティングに起用するメリット

インフルエンサーを起用して、商品やサービスをプロモーションする手法をインフルエンサーマーケティングと呼びます。

他のマーケティング手法と比べて、インフルエンサーを起用したマーケティングの特徴やメリットをご説明します。

広告費用が安い

インフルエンサーを起用したマーケティングは、マスマーケティングなどに比べて費用が安い傾向にあります。

そのため、まずは低予算で実施して、だんだんと費用を上げて様子を見ていくという際にも重宝します。

インフルエンサーの選定がうまくいけば、高い費用対効果を出すことができます。

インフルエンサーの依頼費用について詳しく知りたい場合は以下の記事をご覧ください。

ブランディング効果が高い

憧れのインフルエンサーが、自身のアカウント上で商品やサービスを紹介することで、ユーザーは自分もその商品が欲しいという心境になります。

さらに、運用者の顔が見えない通常の広告とは違い、自分がフォローしている好きなインフルエンサーが勧めているという点から、商品やサービスへの信頼感が生まれます。

全く知らないブランドの商品だったとしても、信用しているインフルエンサーが実際に使っておすすめしているものだから安心、という気持ちになるのです。

そういったことから、ブランディングという観点でインフルエンサーマーケティングは重要なマーケティング手法の一つと言えます。

ターゲティングしやすい

インフルエンサーを起用したマーケティングでは、年代や性別、趣味嗜好など、プロモーションするインフルエンサーのジャンルを絞り込むことでターゲティングすることができます。

通常の広告でも、年代や性別、興味などを絞って配信することができるかと思いますが、近年ではCookieの制限があったことからもわかるように、個人情報に対しての取り締まりが年々厳しくなっております。

そのため通常の広告では、ターゲティングして配信していると思っていても、実際の精度はそこまで高くないものになってしまっているのが現状です。

インフルエンサーを起用することで、よりマーケティングに幅を持たせることができるのです。

拡散性がある

通常の広告では、1クリックいくら、1インプレッションいくら、という形で、金額が決まっています。

インフルエンサーに関しても、1投稿いくら、という形で金額は決まっているのですが、拡散性があるため、投稿した後に想定していたリーチ数を大きく上回る可能性があります。

特に、商品やサービスとマッチしている適切なインフルエンサーを起用することができていれば、バズることは珍しくありません。

そのため、インフルエンサーに詳しい担当者が運用することで、通常の広告に比べてコストパフォーマンスが高くなるという点も、インフルエンサーマーケティングのメリットの一つです。

インフルエンサーを起用したマーケティングのポイント

インフルエンサーマーケティングを実施する際のポイントをお伝えします。

これさえ押さえておけば効果の高い施策が可能です。

インフルエンサー選定

基本中の基本ですが、この点が一番重要になります。

やはり、商品やサービスとインフルエンサーがマッチしていなければ、どんなに影響力があってもプロモーションの効果は下がってしまいます。

媒体やジャンル、フォロワー数など、選定しなければいけないことは多くあります。

また、過去に投稿した際にどのような数値だったのか?という部分にも気をつける必要があります。

なんとなく効果が高そうなインフルエンサーだなあ、と思っていても、実際投稿した後に数値を見たらリーチ率がとても低かった、というようなこともあります。

社内にSNSに特に詳しい担当者がいない場合は外部の会社に外注するのもいいと思います。

コンテンツ戦略

投稿内容の選定も非常に重要になります。

インフルエンサーは、ある程度こちらの要求を受け入れてくれることが多いため、どういう投稿にしたいか、という戦略をあらかじめ考えておき、そのアイディアを相談してみるといいでしょう。

そうすることで、インフルエンサー自身のアカウントに合った形に変換して投稿してくれる可能性があります。

「商品はこれだから投稿お願いします。」のみだと、インフルエンサーからしても商品の良さや伝えたい部分がわからないまま、効果の低い投稿になってしまう可能性があります。

投稿の効果を最大化にするためには、企業とインフルエンサーが、お互いのイメージを共有するということが大切です。

ステマにならないようにする

ステマというのはステルスマーケティングの略になります。

ステルスマーケティングというのは、プロモーションということを明示せずにプロモーションを実施してしまうことを指します。

今年に入ってステマをした企業への取り締まりが厳しくなったため、この点も気をつけなければいけません。

#prや#adを投稿内容に含めたり、タイアップタグをつけることによって、透明性を確保し、ステマを防ぐことができます。

ギフティングや飲食店での無償提供ならつけなくてもいいよね?と思われている方も多いですが、これも必ずプロモーションであることを明示しなければいけません。美容師のカットモデルなどもこれにあたります。

バレないと思ってやってしまうと、大炎上につながる可能性もあるため、徹底しましょう。

成果を測定する

投稿完了後、リーチ数やクリック数などのインサイトの数値を分析するということも重要になります。

投稿をしただけで終わってしまうと、実際に効果が高かったのか?次回はどのようなインフルエンサーにするべきか?などの判断基準がなくなってしまいます。

インフルエンサーマーケティングを依頼できる会社の中には、インサイトまで回収して提出してくれる会社もあります。依頼する際はそういった会社を選ぶようにしましょう。

まとめ

近年インフルエンサーは、マーケティングにおいて欠かせない存在となっています。

インフルエンサーに注目することで、最先端のトレンドを把握することができ、ビジネスにも有効活用することができるのは間違いありません。

ただ、インフルエンサーマーケティングを実施するためには専門的な知識が必要となります。

社内に知見がない場合は、専門の会社に依頼するのがおすすめです。

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