キャラクター×インフルエンサー成功事例3選|マーケティングのポイントや施策時の注意点も解説

SNSやキャラクタービジネスの現場では、キャラクター単体での発信だけでは認知を広げにくい場面が増えています。
とくに、認知の初期段階ではキャラクターの世界観や魅力が十分に伝わらず、話題化のきっかけを作れないケースも少なくありません。
そこで注目されているのが、影響力を持つインフルエンサーを起点に認知を拡大する手法です。
この記事では、実際に成果を上げた事例をもとに、キャラクター×インフルエンサー施策で効果が生まれる理由や共通するマーケティングの考え方、施策時に押さえるべき注意点までを解説していきます。
目次
キャラクターインフルエンサーの成功事例とは?
キャラクターインフルエンサーの成功事例とは、既存のキャラクターが単独で発信するのではなく、影響力を持つインフルエンサーの発信を起点として、「認知」や「人気」を拡大させた取り組みのことです。
前提として、キャラクターは世界観や個性が伝わらなければ魅力が理解されにくい性質を持っています。
そこで注目されているのが、インフルエンサーの影響力を活用してキャラクターの世界観や個性を、世の中に浸透させる方法です。
インフルエンサーの日常や価値観を通じて紹介してもらえれば、キャラクターが自然に生活者の目に触れやすくなり、さらにはファンの獲得にもつながります。
キャラクターをインフルエンサー化する事例との違い
キャラクターをインフルエンサー化する事例とは、キャラクター自身を発信主体として育成し、SNS上で継続的に影響力を高めていく取り組みを指します。
インフルエンサー化したキャラクターは、その多くが「バーチャルインフルエンサー」や「AIキャラクター」と呼ばれており、以下はその一例です。
- imma:日本のバーチャルモデル
- RIA:ファッションやビューティーに特化した、日本のバーチャルインフルエンサー
- YuA Han:韓国のバーチャルモデル兼バーチャル歌手
- Lil Miquela:アメリカ発バーチャルインフルエンサーの先駆者
また、日本企業の多くがアニメ風のキャラクターインフルエンサーを生み出しており、株式会社小学館集英社プロダクションが手掛ける「ほっぺポムリス」はTikTokで25万人超のフォロワーを獲得し、医療機器の製造・販売を行っている株式会社リードテックジャパンは新入社員として創出した「リタ」によってTwitterアカウントのフォロワー数を4倍も増加させています。
ただし、キャラクターをインフルエンサー化する手法は、世界観や人格設定を一貫して管理できる一方で、フォロワー獲得や共感形成に時間を要する、という大きな課題を抱えています。
これに対し、キャラクター×インフルエンサー施策は、すでに信頼や影響力を持つクリエイターを起用することで、効率的にキャラクターの認知を拡大することが可能です。
インフルエンサーのライフスタイルや感性を通してキャラクターが紹介されることで、初期段階でも自然な共感と拡散が生まれやすくなるため、認知立ち上げに適した手法と言えます。
なぜ今「キャラクター×インフルエンサー」が注目されているのか
「キャラクター×インフルエンサー」が注目されている背景には、キャラクター単体では認知が広がりにくい環境変化があります。
とくにSNSでは、誰が語るかが重視される傾向が強まり、影響力を持つインフルエンサーの発信を介することで、初期接触のハードルが下がりやすくなっています。
つまり、キャラクターの魅力を短期間で伝える手法として、インフルエンサーマーケティングが選ばれているのです。
この章では、なぜ今「キャラクター×インフルエンサー」が注目されているのか、その理由を深掘りすべく、以下の2項目に分けて解説していきます。
- SNS時代におけるキャラクター拡散の変化
- UGCだけでは届かない初期認知の壁
順番に解説していきます。
SNS時代におけるキャラクター拡散の変化
キャラクター×インフルエンサーの組み合わせが注目されている1つ目の理由は、SNS時代におけるキャラクター拡散の変化です。
SNS時代におけるキャラクター拡散は、企業や公式発信だけで完結するものではなく、生活者の投稿や共有を起点とする構造へと変化しています。
近年のSNSでは、情報の拡散速度と範囲が大きく広がり、個人の投稿が短期間で多くのユーザーに届く環境が整っているのです。
とくにUGCやファンコミュニティの存在は、キャラクターを自然に広める重要な役割を果たしています。
その一方で、こうした自発的拡散は認知が進んだ後に強みを発揮する反面、初期段階では話題化のきっかけが生まれにくい側面もあります。
だからこそ、影響力のあるインフルエンサーを起点に初期の流れを作る手法が、現在の拡散環境に適していると言えるのです。
UGCだけでは届かない初期認知の障壁
UGCだけでは初期認知の障壁を突破できないのも、キャラクター×インフルエンサーの手法が注目されている理由です。
一般の消費者が自発的に作成・投稿するUGCは、共感性や信頼性が高く、キャラクターの魅力を自然に伝える手段として有効なのは、多くの事例で証明されています。
しかし、UGCは既にキャラクターを知っている層から生まれることが多く、初期段階では接触機会そのものが限られているのが実情です。
実際、認知が十分に形成されていない状態では投稿数が増えにくく、拡散の起点が生まれにくい傾向がみられます。
また、UGCは投稿者ごとの影響力に左右されるため、広範囲への波及にはばらつきも生じがちなのです。
だからこそ、初期認知のフェーズではインフルエンサーの影響力を有効活用して話題を作り、その後にUGCが自然発生的に広がる流れを設計する2段階形式が適切と言えます。
キャラクターの人気を爆発させたインフルエンサー成功事例
インフルエンサーの発信を起点に、キャラクターの認知や人気が一気に広がった代表的な成功事例として、以下の3件があげられます。
- エスターバニー × 星谷未来|日本市場での初期認知を一気に拡大
- ラブブ(Labubu) × BLACKPINK LISA|世界的セレブ投稿が生んだグローバルトレンド
- モンチッチ × アラヤ・A・ハーゲット|海外インフルエンサー発で再ブームを起こした事例
上記3つの成功事例について、とくに「初期接触の設計」や「拡散の起こし方」に注目しながら解説していきます。
エスターバニー × 星谷未来|日本市場での初期認知を一気に拡大
出典:株式会社ハーマンドット
エスターバニー(Esther Bunny)の日本市場における成功は、初期認知フェーズでインフルエンサーを効果的に活用した点にあります。
韓国系アメリカ人イラストレーターのエスター・キム(Esther Kim)氏がデザインしたエスターバニーは、ポップでガーリー世界観を「売り」にしており、とくに韓国のZ世代から絶大な支持を得ている人気キャラクターです。
そもそも海外発のキャラクターは、世界観や背景が十分に伝わらなければ浸透しにくい傾向があります。
そこで、常設ショップ1号店のプレオープンイベントに14名のインフルエンサーを招き、体験を軸とした情報を発信することで、日本におけるキャラクターの存在を短期間で最大化しました。
さらに、エスターバニーの世界観と親和性の高い「星谷未来(ほしたに みくる)」さんを一日店長として起用し、話題性と来店動機を同時に創出しています。
ちなみに、「星谷未来」さんは女性アイドルグループ「高嶺のなでしこ」のメンバーで、リボンが似合う可愛らしいルックスで人気を集めています。
このように、リアル体験とオンラインでの拡散を連動させた設計が、日本市場で海外発キャラクターの認知拡大を成功に導いた要因です。
ラブブ(Labubu) × BLACKPINK LISA|世界的セレブ投稿が生んだグローバルトレンド
出典:朝日新聞
ラブブ(Labubu)が世界的なトレンドへと成長を遂げた背景には、影響力のあるセレブリティインフルエンサーの自然な発信がありました。
前述した通り、海外発のキャラクターがグローバル規模で認知されるには、世界観や個性が国・文化を越えて共有され、その魅力が広く浸透しなければなりません。
しかし、韓国の4人組ガールズグループBLACKPINK(ブラックピンク)の 「LISA」さんが私物としてラブブを身につけた投稿は、説明を伴わずとも国境を超えて強い関心を集めました。
その投稿を起点にSNS上で模倣や追随が広がり、キャラクターは玩具の枠を超えてファッションやライフスタイルの一部として受け取られるようになったのです。
今回のケースは単発の露出にとどまらず、複数のセレブリティインフルエンサーや一般ユーザーによる二次拡散が連鎖し、グローバル規模での人気形成につながった成功事例だと言えます。
モンチッチ × アラヤ・A・ハーゲット|海外インフルエンサー発で再ブームを起こした事例
出典:日経ビジネス
日本発の代表的キャラクター「モンチッチ」の再ブームは、海外インフルエンサーの発信を起点に評価軸が更新されたのが、大きな成功要因です。
1974年の発売と同時に大ヒットとなったモンチッチは、40代・50代の日本人にとってはお馴染みではあるものの、その知名度・人気はあくまで国内を中心に限定的で、近年の売上は数億円にとどまっていました。
そもそも長い歴史を持つキャラクターは、既存イメージが固定化されやすく、新規層への再浸透が難しいという弱点を持っています。
そんな中、モンチッチ再ブームの火付け役となったのが海外の著名人によるSNS投稿です。
たとえば、タイの人気女優「アラヤ・A・ハーゲット」さんが私生活の中でモンチッチを取り入れた投稿は、ノスタルジーではなく現代的なかわいさとして受け止められました。
また、韓国の人気女性グループBLACKPINK(ブラックピンク)のメンバー「リサ」さんがSNSで紹介し、著名人の愛用品として知れ渡ったのも再び注目を集めた理由です。
その結果、モンチッチの品揃えが豊富な「トイステラオ2号店」は、外国人観光客で賑わうインバウンド需要が巻き起こりました。
これらの反応がSNS上で連鎖し、国境を越えた関心と来店・購買行動へと波及していったのです。
事実、モンチッチを手掛けている株式会社セキグチによると、以下の通りわずか1年で売上高が3.7倍へと急増し、この流れは今後も右肩上がりに続く見通しであるとコメントしています。
- 24年2月期の売上高:6億円
- 25年2月期の売上高:22億円を達成(前年同期比、3.7倍)
- 26年2月期の売上高:35億円の見込み
モンチッチのリバイバルブームは、既存資産を再解釈させる火付け役として、海外の著名インフルエンサーが機能した成功事例として、業界でも高く評価されています。
成功事例に共通する「キャラクター×インフルエンサー」のマーケティングポイント
インフルエンサーの影響力を活用してキャラクターの認知拡大などを実現した成功事例には、いくつかの共通点があります。
とくに代表的な共通点としてお手本にしたいのが、以下の5つです。
- キャラクターの世界観とインフルエンサーの自己表現が自然に一致している
- 商品ではなく「キャラクターそのもの」を主役として露出させている
- 広告感を出さず、私物・日常シーンとして登場させている
- キャラクターの認知初期フェーズで起用している
- 単発で終わらず、二次拡散・追随投稿が生まれている
順番に解説していきます。
キャラクターの世界観とインフルエンサーの自己表現が自然に一致している
キャラクター×インフルエンサー施策は、世界観と自己表現の親和性が成果を大きく左右する要因です。
そもそもインフルエンサーの発信は、本人の価値観やライフスタイルへの共感によって支えられています。
そのため、キャラクターの設定や美的方向性が自然に重なるほど、その投稿は宣伝色を帯びにくくなり、日常の延長として受け取られやすくなるのです。
実際、一致度の高い組み合わせでは、説明を加えなくても文脈が成立し、違和感のない拡散が生まれています。
キャラクターの世界観を押し付けず、インフルエンサーの自己表現に溶け込ませる設計が重要なのです。
商品ではなく「キャラクターそのもの」を主役として露出させている
商品の訴求ではなく、あくまでキャラクターそのものを主役として前面に押し出しているのも、キャラクター×インフルエンサー施策の成功事例に共通しているポイントです。
商品の訴求を前面に出すと広告色が強まるため、投稿への抵抗感が生まれやすくなり、なかには目にした直後にスキップされるケースも少なくありません。
一方、キャラクターを日常の一部として自然に登場させている投稿は、世界観や存在そのものが主役になっており、他意のないコンテンツとして受け取られています。
実際、キャラクターの表情や佇まいに焦点を当てた露出は共感を誘発し、結果として継続的な関心やファン形成につながっているのです。
広告感を出さず、私物・日常シーンとして登場させている
キャラクターを私物や日常シーンとして登場させる設計は、広告感を抑えるうえで欠かせないノウハウであり、成功事例の代表的な共通点です。
SNS上では、宣伝表現があからさまであるほど受け手の警戒心が高まり、内容が届きにくくなります。
一方、インフルエンサーの普段の投稿スタイルに自然と溶け込む形でキャラクターを登場させているケースでは、「好きで使っている存在」として受け取られやすいのです。
実際、生活の一場面にキャラクターがさりげなく映り込んでいる演出は共感を生み、模倣や追随投稿も誘発しやすくなります。
結果として、自発的で無理のない拡散がSNS上で広がっていくのです。
キャラクターの認知初期フェーズで起用している
認知が形成される前段階で起用している点は、キャラクター×インフルエンサー施策におけるもっとも重要な共通点といっても過言ではありません。
認知初期のキャラクターは検索や口コミが少なく、自然流入だけで存在を知ってもらうことは難しい状況にあります。
そこで、影響力を持つインフルエンサーが最初の接点を担うことで、短期間で接触機会を増やすことが可能になります。
初動で一定の話題量を生み出せれば、その後のUGCや二次拡散が起こりやすくなるのです。
キャラクターの認知初期フェーズにおけるインフルエンサーの起用は、拡散の土台を作るための戦略的な判断だと言えます。
単発で終わらず、二次拡散・追随投稿が生まれている
成功事例では、インフルエンサーの単発投稿で終わらせず、二次拡散や追随投稿が生まれる流れを意識的に作っています。
そもそも一度の露出だけでは短期間で話題が消失し、継続的な関心にはつながりにくいのが実情です。
これに対し、日常シーンや私物として取り入れる表現は、他のインフルエンサーや一般ユーザーが模倣しやすく、投稿の連鎖を生み出します。
複数の投稿が短期間に重なることでアルゴリズム上の露出も高まり、さらに拡散が加速していくのです。
こうした連続性こそが、キャラクター人気を定着させる要因と言えます。
キャラクター×インフルエンサー施策を行う際の注意点
キャラクター×インフルエンサー施策の有効性は、多くの成功事例が証明しています。
その一方で、以下のような注意点があるのも事実です。
- インフルエンサーの発信内容を過度にコントロールしない
- キャラクターの世界観・価値観を損なう人物を起用しない
- 一時的なバズで終わる前提で設計しない
- 炎上・誤解を招く文脈で拡散されるリスクを想定する
- インフルエンサー依存にならない導線を用意する
キャラクター×インフルエンサー施策に取り組む際は、成功事例の裏側にあるリスクを理解したうえで設計することが重要です。
ここからは、上記の注意点について個別に解説していきます。
インフルエンサーの発信内容を過度にコントロールしない
企業側がインフルエンサーの発信内容を過度にコントロールしない姿勢は、施策の成否を左右する重要なポイントです。
インフルエンサーの影響力は、あくまで本人の言葉や表現に対するフォロワーの信頼によって成り立っています。
そのため、台本通りの発信や細かな指示が増えるほど広告感が強まり、共感が薄れやすくなってしまうのです。
場合によっては、いつもとニュアンスの違いが大きい投稿をきっかけに利益先行に走ったと見なされ、インフルエンサーの信頼性が傷つきかねません。
だからこそ、企業側には一定のガイドラインに留めるなど、インフルエンサーに表現の裁量を委ねる姿勢が求められるのです。
キャラクターの世界観・価値観を損なう人物を起用しない
世界観や価値観に合わない人物を起用すると、キャラクター×インフルエンサー施策は失敗につながりやすくなります。
そもそもキャラクターは外見だけでなく、性格やメッセージ性まで含めて受け取られる存在です。
そのため、発信者の言動や表現方法がイメージと一致していないと違和感が生まれ、キャラクターそのものの評価が損なわれかねません。
インフルエンサーを起用する際は影響力だけでなく、人物像との整合性を慎重に見極める必要があります。
一時的なバズで終わる前提で設計しない
キャラクター×インフルエンサー施策は、一時的なバズで終わる前提で設計すべきではありません。
たしかにSNS上でバズる現象は、瞬発力のある魅力的な手法に思われがちです。
しかし、短期的な話題化だけではキャラクターの魅力や世界観が十分に伝わらず、記憶にも残りにくい傾向があります。
キャラクターの人気を定着させるには、初動の注目を起点にしつつ、継続的な接触や二次展開へつなげる視点を持つことが重要です。
炎上・誤解を招く文脈で拡散されるリスクを想定する
誤解を招く発言など、ネットリテラシーに欠ける投稿が拡散されるリスクがあるのも、キャラクター×インフルエンサー施策の代表的な注意点です。
SNSでは投稿が切り取られ、意図しない意味で広まる可能性があります。
たとえインフルエンサー個人への批判であっても、その影響がキャラクター側に波及するリスクは軽視できません。
だからこそ、炎上などのリスクを想定した設計と事前のすり合わせが重要なのです。
インフルエンサー依存にならない導線を用意する
キャラクター×インフルエンサー施策では、発信をインフルエンサー任せにしない導線設計が重要です。
インフルエンサーによる投稿は一時的な接点にすぎず、継続的な露出は保証されません。
そのため、公式SNSアカウント運営やイベント開催、関連コンテンツなどへ消費者の関心を誘導する仕組みを用意する必要があります。
キャラクター×インフルエンサー施策を入口として活用しつつ、最終的にキャラクター自体が認知を広げられる状態を目指すことが大切です。
キャラクターの魅力を最大化するために、インフルエンサーを「火付け役」として戦略的に活用しよう
キャラクター×インフルエンサー施策の目的は、単にクリエイターの影響力を借りることではありません。
重要なのは、認知初期にインフルエンサーを「火付け役」として起用し、その後の拡散やファン形成へとつなぐ戦略的な設計です。
世界観との親和性を重視し、自然な露出と二次拡散を前提に導線を設計することで、キャラクターの人気は一過性にとどまらず、継続的に支持される存在へと育ちます。
つまり、戦略的なインフルエンサー起用こそが、キャラクターの魅力を最大化する鍵となるのです。
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